史上最強ヨンヒャク、ついに見参!

ラムエア80馬力!! カワサキ「Ninja ZX-4R SE」「Ninja ZX-4RR」はフルパワーのまま国内発売!

カワサキは、新設計エンジンをZX-25Rベースのフレームに搭載した最強ヨンヒャクスポーツ「ニンジャZX-4R SE」および「ニンジャZX-4RR KRTエディション」の日本仕様をついに正式発表した。早くも2024年モデルを名乗り、発売日は2023年7月15日。価格は112万2000円~115万5000円だ!


●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン

400ccクラスに4気筒が復活の狼煙! 待った甲斐があった……

ホンダが誇るベストセラー、CB400スーパーフォア/スーパーボルドールが生産終了となったのは2022年10月。これを残念がる声はとても多かったが、それ以前から新作の4気筒400ccエンジンが開発されなくなって久しかった。

ニンジャZX-4Rの影は、2019年秋の東京モーターショーで初登場した「ニンジャZX-25R」のデビュー時からチラついていた。一時はその可能性が低いとの情報も飛び交いつつ、再びZX-25Rのヨンヒャク版登場の機運が高まり、ヤングマシン本誌で(勝手に)カウントダウンに踏み切ったのが2022年4月号。

ヤングマシン2021年3月号・初夢スクープでお届けしたイメージCG。250ccのマシンにオーバークオリティと思えた25Rの車体をベースと想定。

ニンジャZX-25Rのフロントホイールにはダブルディスク化を念頭に置いているとしか思えないボスが存在していた。これは25R登場当初から話題に。

少しずつ聞こえてくる情報に、わくわくせずにはいられなかった。そして2023年2月1日・日本時間23時、北米カワサキという意外な場所で正式発表されるに至る。

こんなにも胸躍る400ccスーパースポーツの登場は本当に久々だ。ベテランライダーならば、あの熱かった1980年代を思い出さずにはいられない。

【’89 ZXR400/ZXR250】20世紀レプリカ時代のZXRには、当然のように4気筒エンジンが採用されていた。当時の400は自主規制で59ps(のちに53ps)だったが、ZX-4Rは噂通り70psに迫るのか──。

【’99 ZXR400R】400レプリカでは最後発だったZXR400だが、そのぶん中身はクラス最強。プロダクションレースも勝ちまくり、ライバルが生産終了で消えていくなか最後まで生き残った。

かくして正式発表された日本仕様のニンジャZX-4Rシリーズは、ベースモデルのニンジャZX-4Rが省略され、海外では特別仕様にあたる「ニンジャZX-4R SE」および「ニンジャZX-4RR(KRTエディション)」がラインナップされることに。

399cc並列4気筒エンジンは、これまでのヨンヒャクスポーツを軽々と超える77ps(ラムエア加圧時80ps)。欧州仕様と同じフルパワーのまま登場だ。センターラムエアシステム&ダウンドラフトインテークやアシスト&スリッパークラッチを備え、吸気ポート内部に砂型鋳造、カムシャフトは鍛造と、カワサキの技術が惜しみなく盛り込まれている。

電子制御はパワーモードと3モード+マニュアル設定のKTRC(カワサキトラクションコントロール)を包括設定できる『インテグレーテッドライディングモード』にはスポーツ/ロード/レイン/マニュアルが用意され、2500rpm以上で作動する上下対応KQS(カワサキクイックシフター)はSE、RRとも標準装備する。

サスペンションは、フロントにアジャスタブルなSHOWA製SFF-BPを採用(ZX-4RRはリヤにBFRC-Liteを採用)。セミフローティングタイプのフロントディスクブレーキ4ピストンラジアルマウントモノブロックキャリパーなど、大排気量クラスにも負けない豪華装備が奢られる。

メーターは4.3インチのフルカラーTFTでライディオロジーアプリ対応、サーキットモードも搭載している。

Ninja ZX-4R SENinja ZX-4RR
フロントフォークSHOWA製SFF-BP
+プリロード調整機構
SHOWA製SFF-BP
+プリロード調整機構
リヤサスペンション表記なしSHOWA製BFRC-lite
双方向対応KQS
(クイックシフター)
標準装備標準装備
スモークスクリーン標準装備オプション設定
USB電源ソケット標準装備オプション設定
フレームスライダー標準装備オプション設定

Ninja ZX-4R SE[2024 model]

Ninja ZX-4R SE[2024 model]メタリックフラットスパークブラック×メタリックマットグラフェンスチールグレー

Ninja ZX-4R SE[2024 model]キャンディプラズマブルー×メタリックフラットスパークブラック

Ninja ZX-4RR KRT EDITION[2024 model]

Ninja ZX-4RR KRT EDITION[2024 model]ライムグリーン×エボニー

※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。