
スズキの新作ネイキッド・GSX-8Sにカウル付きバージョンが存在する?! 8Sが搭載する新開発の775ccパラツインは今後のスズキミドルの中核を担う存在と言われ、既にシャシーを共用するVストローム800DEにも採用されている。昨今のミドルクラスの現状を踏まえても、新開発エンジン+シャシーが2機種で展開を終えるとは思えない。このエンジンから怒涛のスズキミドル大攻勢がスタートするのか?!
●文:ヤングマシン編集部 ●CG: SRD
ライトは8Sを転用?! カウルはハーフかフルか
新開発の775cc並列2気筒エンジンを搭載し、3つのモード切替でビギナーからベテランまで幅広く対応する走りを実現した、スズキ入魂の新作ミドルネイキッド・GSX-8S。ストリートファイター的な先鋭デザインが魅力のコイツに「カウル付きバージョン」が登場するかもしれない?!
600~800cc前後のミドルクラスでは、同一エンジン&シャシーでネイキッドとカウル付きの2仕様をラインナップするのが定番。ホンダならCB650RとCBR650R、ヤマハにはMT-07とYZF-R7、カワサキであればZ650とニンジャ650が存在するように、スズキも8Sを登場させた時点でカウル付きの投入は既定路線だったと考えてもいいだろう。
特徴的な縦二眼ヘッドライトは8Sと共通として、フェアリングはハーフカウル/フルカウルの2パターンが考えられる。その両方がデビューするのか、それとも1機種に絞られるのかは不明だが、8Sはどんな走りにも対応するワイドレンジさが魅力なだけに、フェアリングを得てさらに守備範囲を広げることは間違いない。
気になるのはその方向性だが、既存モデルに照らせばCBR650Rやニンジャ650のようなスポーツツアラー系が妥当だが、GSX-R1000Rが生産終了(これも復活を望みたいが)となった今、“スポーツ系鈴菌”の溜飲を下げるにはYZF-R7のような新潮流スーパースポーツ路線も捨てがたい。はたまたその中間を狙い、オイシイところだけ頂くのも最後発の醍醐味だろう。
2気筒スポーツバイクをイメージしたフルカウル版。車名は仮にGSX-8Rとしてみた。
同じくGSX-8R(仮)のトリトンブルー版。
スズキの社運を賭け、派生機種はまだまだ続く?!
とはいえヤングマシンとしては「どうせなら全部欲しい!」ということで、ハーフカウルのツアラー仕様とフルカウルのスポーツ仕様、両方でCGを仕立ててみた。スズキは欧州で「GSX-F」という商標を登録しているから、仮称するならツアラー版が「GSX-8F」、スポーツモデルが「GSX-8R」と言ったところか?
登場のスケジュールは不明だが、8Sが昨年のミラノショーで発表されたので、順当に考えれば今年秋のミラノショーか。もしくは同じく今秋のジャパンモビリティショーでお披露目される可能性もあるかもしれない。
ドル箱のミドルクラスに投入された新エンジンだけに、スズキとしても社運を賭けた存在とも言え、カウル付き以外にも派生機種が存在する可能性は高いはず。アドベンチャー/ネイキッド/スポーツとくれば…次はやっぱりヘリテイジ系?! 丸目のクラシカルな「GS800」やまさかの「GSX800S KATANA」などなど、鈴菌を唸らせる神展開に期待したい!!
こちらはスポーツツアラーをイメージしたハーフカウル版だ。名称は仮にGSX-8Fとした。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
2022年8月には新世代GSX-R1000と思われるエンジンの特許情報が公開され…… スズキは国内の公式HPで、リッタースーパースポーツ「GSX-R1000R」および軽二輪スクーター「バーグマン200[…]
開発したのはスズキ育ちのエンジニア 内燃エンジンを搭載したドローンこそが未来を切り拓くのか? そう思わずにはいられない無人航空機が公開される! 同社は2021年10月には先行開発機の「AZ-500」を[…]
アレックス・リンス号とジョアン・ミル号をイメージした2色! スズキイタリアは、チームエクスタースズキがMotoGPで走らせるGSX-RRにインスパイアされた特別仕様のハヤブサ、その名も「ハヤブサ GP[…]
1980年代カラーと最新スーパースポーツを融合 スズキが北米で2023年モデルのGSX-Rシリーズを発表した。GSX-R1000R/GSX-R1000/GSX-R750/GSX-R600それぞれにニュ[…]
ダウンサイジング並列2気筒に過給機を組み合わせたコンセプトモデルだった スズキのターボといえば、新型ハヤブサが登場した際に「ターボや6気筒も検討していた」と明かされたことがニュースになったが、我々はも[…]
最新の関連記事(GSX-8S)
振動を軽減するクロスバランサー採用の2気筒ネイキッド スズキは「GSX-8S」の2025年モデルを発表。従来のカラーバリエーションを一部継承しながらもフレーム&ホイール色の変更などにより、3色の全てが[…]
2025年モデルとして発表、ミラノショーへの展示を予告 スズキは欧州でGSX-8Sの新色を発表。従来のカラーバリエーションを一部継承しながらもフレーム&ホイール色の変更などにより、3色の全てが新色に置[…]
レーシングイメージの“チームスズキ”グラフィックを採用 スズキイタリアは、GSX-8Sにスペシャルグラフィックと一部特別装備を与えた「GSX-8S Team Suzuki Edition」を発表した。[…]
スズキは、ユーザー参加型イベント「GSX-S/R Meeting 2024」を2024年10月20日に、スズキ浜松工場内の特設会場にて初開催すると発表した。 詳細は未発表だが、スズキ製バイクを数多く生[…]
ブルーとブラックの両方にフィットする『Suzuki Team Pack』 スズキ最新のスポーツバイク「GSX-8S」に独自のグラフィックを施すことができる『Suzuki Team Pack』がスズキフ[…]
最新の関連記事(新型スポーツ&ツーリング)
北米にもあるイエローグラフィック! スズキ イエローマジックといえば、モトクロスやスーパークロスで長年にわたって活躍してきた競技用マシン「RMシリーズ」を思い浮かべる方も少なくないだろう。少なくとも一[…]
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
特別色と専用ロゴなどを配した『50th ANNIVERSARY』 ホンダは、1833ccの水平対向6気筒エンジンを搭載する大型プレミアムツアラー「ゴールドウイング ツアー(GOLD WING TOUR[…]
249cc/26psのスポーティな油冷単気筒エンジンを搭載 スズキは、油冷シングルのフルカウルスポーツモデル「ジクサーSF250」にニューカラーを設定し、2025年モデルとして3月25日に発売する。マ[…]
ダーク系カラーに異なる差し色 カワサキモータースジャパンは、ニンジャ250と共通の車体に398ccの並列2気筒エンジンを搭載し、タイヤをラジアルに換装したフルカウルスポーツ「ニンジャ400」の2025[…]
人気記事ランキング(全体)
トレッドのグルーブ(溝)は、ウエットでタイヤと接地面の間の水幕を防ぐだけでなく、ドライでも路面追従性で柔軟性を高める大きな役割が! タイヤのトレッドにあるグルーブと呼ばれる溝は、雨が降ったウエット路面[…]
新型スーパースポーツ「YZF-R9」の国内導入を2025年春以降に発表 欧州および北米ではすでに正式発表されている新型スーパースポーツモデル「YZF-R9」。日本国内にも2025年春以降に導入されると[…]
実は大型二輪の408cc! 初代はコンチハンのみで37馬力 ご存じ初代モデルは全車408ccのために発売翌年に導入された中型免許では乗車不可。そのため’90年代前半頃まで中古市場で398cc版の方が人[…]
北米にもあるイエローグラフィック! スズキ イエローマジックといえば、モトクロスやスーパークロスで長年にわたって活躍してきた競技用マシン「RMシリーズ」を思い浮かべる方も少なくないだろう。少なくとも一[…]
アルミだらけで個性が薄くなったスーパースポーツに、スチールパイプの逞しい懐かしさを耐久レーサーに重ねる…… ン? GSX-Rに1200? それにSSって?……濃いスズキファンなら知っているGS1200[…]
最新の投稿記事(全体)
公道モデルにも持ち込まれた「ホンダとヤマハの争い」 1980年代中頃、ホンダNS250Rはヒットしたが、ヤマハTZRの人気は爆発的で、SPレースがTZRのワンメイク状態になるほどだった。 しかしホンダ[…]
全日本、そしてMotoGPライダーとの違いとは 前回は鈴鹿8耐のお話をしましたが、先日、鈴鹿サーキットで行われた鈴鹿サンデーロードレース第1戦に顔を出してきました。このレースは、鈴鹿8耐の参戦権を懸け[…]
シュアラスターの「バイク洗車図鑑」 バイクが違えば洗い方も変わる! 車種別の洗車情報をお届けするシュアラスターの「バイク洗車図鑑」、今回は大ヒット街道まっしぐら、女性人気も高いホンダ「レブル250(S[…]
どの製品を選択するべきかで大いに悩む 少し前に当サイトでお伝えした通り、最近の僕はツーリングで重宝する積載系アイテムとして、タナックスがMOTOFIZZブランドとして販売する、ミニフィールドシートバッ[…]
長島哲太×ダンロップ×CBR1000RR-R、2年目の戦いへ 2025年の全日本ロードレースの第1戦が4月20日にモビリティリゾートもてぎで幕を開けた。 ダンロップタイヤを3年計画でチャンピオンの座に[…]
- 1
- 2