
ハーレーダビッドソンから独立した電動バイクのブランドが「ライブワイヤー」。「LiveWire ONE(旧名:ハーレーダビッドソン・ライブワイヤー)」に続くニューモデル「S2 Del Mar(デルマール)」の販売価格を発表した。1年前の発表時よりも加速性能などスペックが向上している部分もあるようだ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:LiveWire
トルク25kg-m超!! 車重195kg、急速充電は75分で80%に達する!
2022年5月に初回ロット限定仕様の100台が発表された、ライブワイヤー社の「S2 Del Mar(デルマール)」だが、ついにレギュラーモデルの価格が正式発表された。アメリカでは1万5499ドルで7月デリバリー、欧州ではフランス(2万190ユーロ)、ドイツ(1万9990ユーロ)、オランダ(2万390ユーロ)、イギリス(1万8990ポンド)で9月にデリバリー開始するとしている。
LiveWire S2 Del Mar
スペックについては以前に発表されていたローンチエディションから変化があり、時速0-60マイル(0-90km/h)加速は3.5秒から3.1秒に短縮。車重は440ポンド(約199.6kg)から431ポンド(約195.5kg)へとより軽量になった。
一方で、80hpとされていた最高出力は最新情報に明示されず、その代わりにといってはなんだが最大トルクが184ft-lb(約249.5Nm=25.45kg-m)になることが公表された。また、充電時間はL2 20-80%で75分、最大航続レンジは110マイル(176km)に達するという。
車体の詳細などについては未発表だが、バッテリーのハウジングがフレームを兼ねるような構造、スイングアームと同軸配置のモーターやベルトドライブなどが見て取れる。クラッチレバーやシフトペダルはなく、倒立フロントフォークにブレンボ製ラジアルマウントキャリパー、ブロックパターンっぽい前後タイヤなどがストリートスクランブラーっぽいコンセプトを予感させる。
今回の発表では、日本への導入については情報なしだが、ハーレーダビッドソンジャパンの代表取締役社長 野田一夫氏は、ヤングマシン5月号のインタビューで「販売形態を含め、ライブワイヤー導入を検討中」と答えている。これは期待せずにいられない!
LiveWire S2 Del Mar
この記事に関連する動画はこちら↓
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
車重はONEよりも55kg軽く、パワーは20馬力少ないだけ! ライブワイヤーが新型の電動バイクを発表した。初代モデルはハーレーダビッドソンの電動バイクとして発表された「ライブワイヤー」だったが、独立し[…]
A87:「定格出力」で区分や免許が決まるのだ エンジンのあるガソリン車と異なり、EVは定格出力で区分けされる。 車両としての区分は3種類で、もっとも大きなモノでも軽2輪(ガソリン車だと~250cc相当[…]
これからは大型バイクだけじゃない!? ハーレーダビッドソンはLiveWireを単なる電動バイクの車種のひとつとはせず、電動バイクのブランドとして独立させる。日本ではライブワイヤー(車両)が間もなく発売[…]
A99:新世代の内燃機関にも期待大! 政府が2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルを目指す宣言を行い、車やバイクはこぞって電動化に舵を切った。 欧州の排出ガス規制[…]
オリジナリティは高いが本質の見えないEVたち メインカットのダビンチ モーターを見た瞬間に驚愕した。もはやバイクという概念は捨てた方が良いのかもしれないと思った。バイクとしての美しさやカッコよさはまる[…]
最新の関連記事(新型EV/電動バイク)
車重217kgに600ccクラスの動力性能 2週間前の9月2日に、欧州で「EV FUN Concept」の走行テスト映像を公開したばかりのホンダが、その量産バージョンのブランニューモデルを発表した。ホ[…]
両手を自由に使うことができる、新パーソナルモビリティ ホンダが2025年9月24日より、法人向けに販売を開始したのがパーソナルモビリティの「UNI-ONE(ユニワン)」です。 法律的には「移動用小型車[…]
ホンダ初の本格的電動モーターサイクルが間もなく……? 2024年秋のEICMAで世界初公開された電動二輪車のコンセプトモデル「EV Fun Concept(イーヴィー ファン コンセプト)」は、202[…]
50ccクラスは16歳から取得可能な“原付免許”で運転できるほか、普通自動車免許でもOK バイクを運転するための免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大[…]
「走る」を変える次世代の相棒 一般的なガソリンバイクが燃料を燃焼させてエンジンを駆動するのに対し、電動バイクはバッテリーに充電した電気でモーターを回して走行する。そのため、排気ガスを一切排出しない、環[…]
最新の関連記事(ハーレーダビッドソン)
FLHXSE CVOストリートグライド:CVOでは唯一となるバットウイングフェアリング フラッグシップモデルを象徴するバットウイングフェアリング。そのアイコンを持つ最上級仕様が「CVOストリートグライ[…]
FLHX ストリートグライド:ワイドグライド譲りのファイヤーカラーも選べる! 2025年式ストリートグライドは、その象徴的なバットウイングフェアリングとLEDライトを融合させたモダンなスタイルを持つグ[…]
FLHXU ストリートグライドウルトラ:ストリートグライドを名乗る、伝統のウルトラモデルがついにデビュー! ハーレーダビッドソンのフラッグシップモデルが、フルモデルチェンジを果たした。その名は「FLH[…]
RH975S ナイトスタースペシャル:ダウンドラフト吸気の水冷Vツインを黒で統一 レボリューションマックス搭載モデルでは、燃料タンクをシート下にレイアウトすることでダウンドラフト吸気を実現。従来タンク[…]
RH1250S スポーツスターS:ダウンドラフト吸気の水冷Vツインを黒で統一 121HPを発揮するレボリューションマックス1250Tエンジンをオールブラックにし、精悍さを強調するデザインとなった202[…]
人気記事ランキング(全体)
日本仕様が出れば車名はスーパーフォアになるか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「Ninja ZX-4R」が登場し[…]
トレリスフレーム+ユニトラックサスペンションの本格派 カワサキは欧州で、15psを発揮する水冷125cc単気筒エンジンをスチール製トレリスフレームに搭載し、前後17インチホイールを履かせたフルサイズス[…]
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
高級感漂うゴールドカーキのデザイン 「IQOS ILUMA PRIME ゴールドカーキ」は、その名の通り落ち着いたゴールドトーンとカーキを組み合わせた洗練デザインが特徴です。手に取った瞬間に感じられる[…]
PROGRIP専用の信頼接着剤 デイトナ(Daytona)の「グリップボンド PROGRIP 耐振ゲルタイプ専用 12g 93129」は、PROGRIP用に設計された専用接着剤です。容量は12gで、初[…]
最新の投稿記事(全体)
その姿、まるでハンターカブ×ミニトレ?! タイ仕様は新型に切り替わるとともにカラーバリエーション変更&グラフィックが変更された。 一方ベトナム仕様は、従来モデルを標準仕様として併売。この標準モデルはカ[…]
滑りにくさと耐久性を両立したソール設計 アシックスの安全靴「WINJOB CP113」は、油で劣化しにくく耐久性に優れたCPグリップソールを採用。濡れた床や油で汚れた現場でも安定したグリップ性能を発揮[…]
生産累計1億台、60周年の原点モデル 初代スーパーカブはホンダ創業の本田宗一郎氏と藤澤武夫氏が直接開発の先頭に立ったオートバイ。それに続く東南アジアのドリーム、WAVEなどを含む歴代スーパーカブシリー[…]
W230/MEGURO S1 デビュー応援キャンペーン 株式会社カワサキモータースジャパンが、2025年9月1日(月)より、全国のカワサキプラザにおいて「W230」および「MEGURO S1」の新車([…]
デビュー時は2スト125で敵ナシ状態! 1982年のヤマハRZ125が生んだムーブメントは、高速道路へ入れないマイナーな125スポーツだったのを、2ストの水冷化で通勤通学だけでなくレースへ興じる層が加[…]
- 1
- 2