
プロフェッショナルが納得できる製品づくりをモットーに掲げるKabuto(カブト)は、オフロード走行に最適で、オンロードでも使いやすいフルフェイスヘルメット『GEOSYS(ジオシス)』を新たに開発した。2023年5月下旬に発売予定だ。
●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ●外部リンク:Kabuto
カブトが満を持して開発したデュアルパーパスフルフェイス
『ジオシス』は、カブトが初めて手がけたデュアルパーパスフルフェイスヘルメットで、2022年ミラノショー(EICMA)にて初公開されて話題となったモデルだ。そんな期待のヘルメットが、いよいよ国内販売される。
デュアルパーパスとは、オンロードもオフロードもこなせるフルフェイスヘルメットで、直射日光を遮り、前走車などが跳ね上げる泥や石、あるいは道路までせり出した木の枝などを防ぐためのバイザーを備えたモデルだ。
そして、ジオシスの大きな特徴は、ツーリングで便利なシールドを備えつつも、本格的オフロード走行には欠かせないゴーグルにも対応していることにある。しかもシールドを取り外すことなく、装着したままゴーグルをかけることができるため、林道ツーリングの舗装路ではシールド、ダートではゴーグルと気軽にスタイルを変化できるのだ。
また、ラチェットシステムの採用によって、バイザーを装着したままシールドの脱着が可能で、泥や虫などが付着して汚れたときもサッと取り外して水洗いすることができる。
バイザーは5段階に角度調整できるので、高速走行時は低く、オフロード走行時は高くするなど、とくにツーリングにおける利便性を徹底的に考慮した設計。さらに優れたベンチレーションも備えており、帽体内へフレッシュエアを効率的に流入させる。
ベンチレーションは頭頂部とチンガード中央にあり、頭頂部はグローブ装着時でも操作しやすいシーソー式スイッチを採用。チンガード中央部のベンチレーションはシールドの防曇と口元の換気をそれぞれ分割し、ヘルメット内部の快適性を高めている。
帽体にはカブト製品で定評のある、耐貫通性と衝撃吸収性を備えた高強度複合帽体(A.C.T)を採用。側頭部にはシェル一体型ウェイクスタビライザー(PAT.)を採用し、走行中に発生する帽体付近の気流を抑制し、頚椎にかかる負担を軽減する。
別売のピンロックシールドに対応するほか、眼鏡スリット対応チークパッド、速乾素材『クールマックス』に制菌加工を施したフル着脱可能な内装システム、インカム用スピーカー専用スペースのほか、風洞実験による空力特性の最適化による静粛性という、カブトならではの快適さもしっかりと継承されている。
オフロードやモタード、アドベンチャーツアラーのオーナーに最適な安全性と快適性を備えているのはもちろんだが、ストリート系やクルーザーのオーナーが個性を演出するにもうってつけのブランニューヘルメットだ。
Kabuto GEOSYS
【Kabuto GEOSYS】●価格:4万7300円 ●サイズ:XS(54-55cm)、S(55-56cm)、M(57-58cm)、L(59-60cm)、XL(61-62cm) ●色:白、黒、つや消し黒 ●規格:JIS ●構造:高強度複合素材帽体(A.C.T.) ●付属品:標準シールド(CD-1クリアシールド)、ブレスガードNo.13、ウィンドシャッターNo.8 ●発売時期:2023年5月下旬
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(Kabuto)
小椋&チャントラの若手が昇格したアライヘルメット まずは国内メーカーということで、アライヘルメットから。 KTM陣営に加入、スズキ、ヤマハ、アプリリアに続く異なる4メーカーでの勝利を目指すマー[…]
MotoGPがいよいよ開幕! プレシーズンテストや体制発表会の情報が続々と舞い込み、中にはSNSで2024年仕様のヘルメットを公開するライダーもちらほら現れていたので、レースファンの筆者としては、胸の[…]
SHOEI EX-ZERO MM93コレクション・マスター カブト リュウキ ビーム クシタニ スーパーテックR2×プロトコアレザーモデル ワイズギア 2023鈴鹿8耐ハット ヨシムラジャパン Dax[…]
ツアークロスの最新作!〈アライヘルメット ツアークロスV〉 帽体はオンロード寄りの丸みを帯びた形状で、額にはアストロGXと同様のフロントロゴダクトを装備。バイザーとシールドがワンタッチで脱着でき、アド[…]
システムヘルメットの草分け〈SHOEI NEOTEC II〉 フェイスカバーやシールドが帽体と重なる部分をシェイプし、開閉しやすく2段にロックできるフェイスガードや、優れたベンチレーションなど安全性や[…]
最新の関連記事(ヘルメット)
機能豊富なマルチパーパスフルフェイスのシールドを外した、さらに身軽なフォルム 『TOUR-CROSS V』は、アライヘルメットが’23年6月に発売したマルチパーパスヘルメットだ。高速走行時の空気抵抗を[…]
ライダーが抱く「ヘルメットの悩み」を解消するために誕生 デルタから発売される高機能ヘルメットスタンドは、多くのライダーから寄せられた「こんな製品があったらいいな」を形にした、実用性とデザイン性を兼ね備[…]
【受注期間限定】SHOEI「EX-ZERO」新色モスグリーン 「EX-ZERO」は、クラシカルな帽体デザインにインナーバイザーを装備し利便性に優れる一方で、着脱式内装システムや、万一の際にヘルメットを[…]
SHOEIは、2025年5月9日に東本昌平のイラストをSNSで公開。このとき「WYVERN(ワイバーン)」を被っているライダーが唐突に現れたことから、もしや復活ではとの噂が立ったが、2025年6月2日[…]
ビヨンド・ザ・タイム(時を超えて) 「かわす性能」でライダーの頭を護り続けるアライヘルメットが、オールラウンドフルフェイス「アストロGX」の新グラフィックモデル「アストロGXビヨンド」を発売する。 ア[…]
人気記事ランキング(全体)
オートマ・AMT&ベルトドライブ採用の250ccクルーザー! 自社製エンジンを製造し、ベネリなどのブランドを傘下に収めることでも知られる、中国・QJMOTOR。その輸入元であるQJMOTORジャパンが[…]
懐かしのスタイルに最新技術をフル投入! 2025年3月の東京モーターサイクルショーで詳細が発表されたヨシムラヘリテージパーツプロジェクト。対象機種は油冷GSX-R750とカワサキZ1となっており、GS[…]
K-2439 フルメッシュロングジャケット:スタイルと機能を両立するツーリングジャケット 腰までしっかりと覆う安心感のあるロング丈でありながら、後襟から袖口へ流れるように入ったラインデザインと、ウエス[…]
日本を代表するツーリングロードのティア表だっ! 「次のツーリングは、どこへ行こう?」 そんな嬉しい悩みを抱える全てのライダーに捧げる、究極のツーリングスポット・ティア表が完成した。 ……いや、そもそも[…]
機能豊富なマルチパーパスフルフェイスのシールドを外した、さらに身軽なフォルム 『TOUR-CROSS V』は、アライヘルメットが’23年6月に発売したマルチパーパスヘルメットだ。高速走行時の空気抵抗を[…]
最新の投稿記事(全体)
遂に50ccクラスへ足がかりをつくる! 1980年にドイツのIFMA(ケルンショー)で、カワサキがAR50/80とオフロード車のAE50/80を発表したとき、世界のバイクメーカーに衝撃が走った。 なぜ[…]
「背肩シート・セットで蒸れんゾ・インテグラ―レ」とは? これまで多くのライダーが夏の「熱」や「蒸れ」に対して様々な対策を講じてきた。高機能なインナーウェア、メッシュ構造のジャケット、あるいは空調ウェア[…]
シリーズ第6回は「小回り&Uターン」。ボテゴケ体質を改善だ! 白バイと言えばヤングマシン! 長きにわたって白バイを取材し、現役白バイ隊員による安全ライテク連載や白バイ全国大会密着取材など、公道安全運転[…]
夏の避暑地としても人気の山中湖エリア 山梨県南都留郡山中湖村に位置する山中湖は、東京からもっとも近い森と湖のリゾート地として人気だ。富士五湖の中でもっとも富士山に近く、湖越しに望む雄大な富士山の姿は圧[…]
バイク駐車場の拡充に取り組む千葉市 千葉市内には6区で50の鉄道駅がある。中でも千葉駅は千葉県の中心駅として、JR東日本の在来線6線と京成電鉄、さらに千葉都市モノレールが乗り入れている。 都心や成田空[…]
- 1
- 2