
ホンダは、レブル500のエンジンとフレームをベースにスクランブラースタイルに仕立てたブランニューモデル「CL500」を正式発表した。フレームは後半部分がつくり変えられ、前19/後17インチホイールやアップマフラー、タンクパッド、シートなど多くの専用部品を採用している。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ホンダ
471cc並列2気筒エンジンは46psを発揮、ロングストロークのサスペンションと大径フロントタイヤを採用
ホンダはブランニューモデルのスクランブラー「CL500」を正式発表した。昨秋からその姿は伝えられてきたネオクラシック・ストリートバイクだったが、発売日と価格&スペックがついに明らかになったのだ。
471ccの180度クランク並列2気筒エンジンは、レブル500よりもわずかに高回転寄りの設定とされたようで、最高出力はレブル500と同じ46ps/8500rpmとしながら、最大トルクはレブルの4.4kg/6000rpmに対しCL500は4.4kg-m/6250rpmとなった。
ECUは専用設定で、2穴のアップマフラーやショート傾向に振られたファイナル減速比により、元気のいい走りが想像できる。アシスト&スリッパークラッチの装備もありがたい。
鋼管トレリススタイルのメインフレームはレブル500のものを踏襲しつつ、リヤフレームはループタイプに変更。φ41mmフロントフォーク(トラベル150mm)と5段階にプリロード調整が可能なリヤショック(トラベル145mm)に組み合わされるホイールサイズは前19/後17インチだ。ブレーキは軽いオフロード走行も想定した扱いやすいバランスとされ、ABSも標準装備する。
ライト類は全てLEDで、メーターパネルはレブル500と同型と思われる反転表示の丸型LCDだ。急ブレーキ時にハザードランプを高速点滅するエマージェンシーストップシグナルも採用している。
カラーバリエーションは、カジュアルな印象の「グリントウェーブブルーメタリック」、タフな印象の「マットアーマードグリーンメタリック」の全2色設定。価格はレブル500からプラス2万7500円の86万3500円で、発売日は2023年5月25日だ。
HONDA CL250[2023 model]
通称名 | CL250 |
車名・型式 | ホンダ・8BL-PC68 |
全長×全幅×全高 | 2175×830×1135mm |
軸距 | 1485mm |
最低地上高 | 155mm |
シート高 | 790mm |
キャスター/トレール | 27°00′/108mm |
装備重量 | 192kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 471cc |
内径×行程 | 67.0×66.8mm |
圧縮比 | 10.7:1 |
最高出力 | 46ps/8500rpm |
最大トルク | 4.4kg-m/6250rpm |
始動方式 | セルフ式 |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 12L |
WMTCモード燃費 | 27.9km/L(クラス3-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 110/80R19 |
タイヤサイズ後 | 150/70R17 |
ブレーキ前 | 油圧式ディスク(ABS) |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク(ABS) |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 86万3500円 |
発売日 | 2023年5月25日 |
CL500のディテール
φ175mmのアウターレンズ内に4つの直射式LEDライトを配置。丸型ウインカーもLEDだ。 ※写真は輸出仕様
φ100mmの小型反転液晶メーター。ギヤポジションインジケーターや燃費なども表示可能だ。※写真は輸出仕様
スタンディング走行も考慮したワイドハンドル。グリップラバーの選定も操作性を追求したものだ。 ※写真は輸出仕様
スクランブラーイメージのタンクパッドを装着した燃料タンクは容量12L。 ※写真は輸出仕様
ワディング加工を施したシート。後端にはHONDAロゴも。
471cc並列2気筒エンジンを搭載。フレームはメイン部分をレブル500から転用し、後半部分をアレンジしたものだ。 ※写真は輸出仕様
2穴タイプのアップマフラー。 ※写真は輸出仕様
φ41mm正立フロントフォークはホイールトラベル150mm。前輪は19インチでブロック風タイヤを装着する。 ※写真は輸出仕様
リヤホイールは17インチ。ブレーキは前後ABSを標準装備する。 ※写真は輸出仕様
リヤサスペンションはツインショックを採用。ホイールトラベルは145mm(欧州仕様発表時の数値)だ。 ※写真は輸出仕様
楕円型テールランプもLEDだ。 ※写真は輸出仕様
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
ストリートからアウトドア、カスタムも遊べそうなスクランブラー参上! ホンダはブランニューモデルのスクランブラー「CL250」を正式発表。昨秋からその姿は伝えられてきたが、発売日と価格&スペックがついに[…]
全部揃えるならクロススタイル=10万4940円、ツアースタイル=24万8490円 ホンダは、正式発表したCL250用に同車の魅力と利便性を高める各種アイテムを一挙リリースすることを発表した。マシン本体[…]
いわば“CL350”のクラシカルなスクランブラー感! パドックの一番奥に鎮座していたのはオーヴァーレーシングプロジェクツのカスタマイズドGB350だ。見るからにスクランブラーらしいスタイリングに仕上げ[…]
ヤマハが本気になった! グローバルモデルの小排気量スポーツバイクが日本へ上陸 ヤマハは、「第39回 大阪モーターサイクルショー2023」、「第50回 東京モーターサイクルショー」、「第2回 名古屋モー[…]
約1万2000円~3万7000円で大変身! ホンダはインドで、ハイネスCB350/CB350RS(日本名GB350/GB350S)のニューカラーとグレード追加を発表した。 2020年秋に発表されたハイ[…]
最新の関連記事(新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
新設計の4気筒・502ccエンジンにEクラッチを搭載! ホンダは、中国で開催中の重慶モーターサイクルショーにて新型モデル「CB500スーパーフォア(CB500 SUPER FOUR)」を世界初公開した[…]
レブル250ではユーザーの8割が選択するというHonda E-Clutch ベストセラーモデルのレブル250と基本骨格を共有しながら、シートレールの変更や専用タンク、マフラー、ライディングポジション構[…]
イタリア魂が込められたフルサイズ125ccネイキッド 2018年デビュー以来、その美しいスタイリングと俊敏なハンドリングで世界を魅了してきたキャバレロは、今回の2025年モデルで「クオーレ・イタリアー[…]
9/10発売:スズキ アドレス125 まずはスズキから、原付二種スクーターの定番「アドレス125」がフルモデルチェンジして登場だ。フレームを新設計して剛性を高めつつ軽量化を実現し、エンジンもカムシャフ[…]
新型CL500の進化が! 気がつけば長距離を走っているスクランブラー「CL500」がマイナーチェンジを果たして新登場します! ご存じかと思いますが、CLシリーズには250ccの「CL250」も存在しま[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
新設計の4気筒・502ccエンジンにEクラッチを搭載! ホンダは、中国で開催中の重慶モーターサイクルショーにて新型モデル「CB500スーパーフォア(CB500 SUPER FOUR)」を世界初公開した[…]
Honda CUV e:(2025) Hondaが「2050年カーボンニュートラル社会の実現」に向けた取り組みの一環として進めている、2輪車の電動化。その歴史は1994年の「CUV-ES」から始まり、[…]
ダークカラーに往年のオマージュカラーを乗せて 特別仕様車の製作を定期的に行うカブハウスは、1970年代のダックスをオマージュしたような限定仕様「DAX Royal Limited Edition」を発[…]
カウル付きSE&新たなカラバリお披露目 まずは鈴鹿8耐会場で披露されたCB1000F コンセプトの詳細をヤンマシ目線でお届け。一部保安部品(あとはミラーだけ!)とアクセサリーが判明したほか、カラバリも[…]
レブル250ではユーザーの8割が選択するというHonda E-Clutch ベストセラーモデルのレブル250と基本骨格を共有しながら、シートレールの変更や専用タンク、マフラー、ライディングポジション構[…]
人気記事ランキング(全体)
その姿、まるでハンターカブ×ミニトレ?! タイ仕様は新型に切り替わるとともにカラーバリエーション変更&グラフィックが変更された。 一方ベトナム仕様は、従来モデルを標準仕様として併売。この標準モデルはカ[…]
トレリスフレーム+ユニトラックサスペンションの本格派 カワサキは欧州で、15psを発揮する水冷125cc単気筒エンジンをスチール製トレリスフレームに搭載し、前後17インチホイールを履かせたフルサイズス[…]
日本仕様が出れば車名はスーパーフォアになるか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「Ninja ZX-4R」が登場し[…]
滑りにくさと耐久性を両立したソール設計 アシックスの安全靴「WINJOB CP113」は、油で劣化しにくく耐久性に優れたCPグリップソールを採用。濡れた床や油で汚れた現場でも安定したグリップ性能を発揮[…]
デビュー時は2スト125で敵ナシ状態! 1982年のヤマハRZ125が生んだムーブメントは、高速道路へ入れないマイナーな125スポーツだったのを、2ストの水冷化で通勤通学だけでなくレースへ興じる層が加[…]
最新の投稿記事(全体)
走って、摘んで、味わう極上のリトリート 「The STAY」を含む「千年オリーブテラス for your wellness」は、”千年生きるオリーブのすごい力を取り入れる”をコンセプトとした、宿泊・滞[…]
国産4社の400cc4ストツインの系譜 排気量上限が400cc以下の普通2輪免許、一昔前の言葉で言うなら中型限定免許は、日本独自の制度である。もっとも欧州では大昔から、排気量が400cc前後のロードス[…]
新設計の4気筒・502ccエンジンにEクラッチを搭載! ホンダは、中国で開催中の重慶モーターサイクルショーにて新型モデル「CB500スーパーフォア(CB500 SUPER FOUR)」を世界初公開した[…]
白バイ・ポケバイ展示とタイヤ安全点検で安全意識をレベルアップだ! このイベントの核となるのは、クルマ・バイク・自転車それぞれの交通安全知識の啓発だ。 とくに我々ライダーが注目すべきは、「バイク」のセク[…]
Honda CUV e:(2025) Hondaが「2050年カーボンニュートラル社会の実現」に向けた取り組みの一環として進めている、2輪車の電動化。その歴史は1994年の「CUV-ES」から始まり、[…]
- 1
- 2