
灯台の存在意義を高め、灯台を起点とする海洋文化の発展に取り組む「海と灯台プロジェクト 新たな灯台利活用モデル事業」の一環として、函館は恵山岬灯台を題材にInstagram上でフォトコンテストが開催された。我々にとって海岸線といえば絶好のツーリングライン。広い空と海を背負って立つ灯台の姿に、不覚にも旅情をシゲキされたので紹介したい。
●文:ヤングマシン編集部
力作ぞろい”恵山岬灯台Instagramフォトコンテスト”受賞作品が発表
函館市の企業・自治体関係者らでつくる恵山岬灯台活用協議会が、2022年9月から2023年1月まで「恵山岬灯台Instagramフォトコンテスト」を実施した。
テーマ「#恵山岬灯台に行こう」に基づき応募された作品数は、全122点。厳正な審査によって最優秀賞1点と優秀賞3点が選定され、2023年2月28日、当会ブログにてその結果が発表された。
最優秀賞
撮影者:chabo_pekingeseさん
優秀賞(3作品)
撮影者:birdcatcher1223さん
撮影者:セブンさん
審査員講評/主催 恵山岬灯台活用協議会からのことば
佑木瞬氏(ドキュメンタリー写真家)
私は今回の審査や、実際に恵山岬に行ってみて、灯台に被写体としての面白さを感じました。工夫の余地がたくさんあることが、応募作品の多様性につながったと思います。
最優秀賞のchabo_pekingeseさんの作品は、ありのままの楽しさが伝わってくる作品で素晴らしいです。写真的に言うと灯台横の鉄塔の処理に困るのですが、それすら自然に見えるくらい風景に楽しそうな家族が溶け込んでいるように感じました。
優秀賞のbirdcatcher1223さん、ekokuganさんの作品は風景写真として非常に高度です。無駄のない構図と日の出の瞬間を切り取っているところが素晴らしいと思います。
野村新吾氏(フォトグラファー)
選考の主眼においたのは、テーマ「#恵山岬灯台に行こう」です。楽しさ、美しさ、荘厳さなど、恵山岬灯台の魅力がしっかり出ていて、見る人に「行きたい」と思わせる作品を選びました。
最優秀賞chabo_pekingeseさんの作品は、子どもたちとお父さんの声が聞こえてくるような楽しい写真です。プロが撮ろうと思ってもなかなかこういう自然な感じにはならないですね。そのまま広告にも使えるのではないでしょうか。
優秀賞のセブンさんの作品は、下から見上げるダイナミックな構図がいいです。年に1度のイベント(灯台一般開放)の日に撮られた写真で、飾られた旗が白い灯台に影となって映って美しいですね。
恵山岬灯台活用協議会より
私たちの想像を超える力作をお寄せいただき、応募者の皆様に、心より御礼申し上げます。本フォトコンテストは、灯台の利活用研究の一環として実施しました。朝、昼、夜、晴天、曇天、雨天…さまざまなシチュエーションにおける写真を通じ、恵山岬灯台の魅力を再認識することができました。
130年以上もの間、津軽海峡のゲート役として海の安全を守ってきた恵山岬灯台には、実は知られざる物語やトリビアがあります。応募作品の力もお借りしながら今後、恵山岬灯台のPRに務め、ひいては函館市東部エリアの活性化を図っていきます。
「恵山岬灯台Instagramフォトコンテスト」実施概要
実施者 | 主催:恵山岬灯台活用協議会 共催:日本財団 海と日本プロジェクト 海洋文化創造フォーラム |
受付期間 | 2022年9月21日~2023年1月31日 |
応募作品 | 全122点。Instagramにてハッシュタグ「#恵山岬灯台に行こう」で確認可能 |
審査員 | 佑木瞬 氏(ドキュメンタリー写真家)、野村新吾 氏(フォトグラファー) |
賞・賞品 | 最優秀賞…ホテル恵風宿泊券5万円分、優秀賞3名…函館の海の幸1万円セット |
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