
イタリアで開催されたミラノショー=EICMAにて正式発表された、ホンダの新型モデル CL500。さらに嬉しいことに、現地では公開されなかった250版も日本で発表。ホンダ伝統のスクランブラーモデルに使われていた“CL”の車名が令和の時代に復活する! 本記事では、”CLシリーズ”らしいそのスタイリングと、押し引きを含めた実車の取り回しについて紹介する。
●文:ヤングマシン編集部(宮田健一) ●写真:真弓悟史/小川勤(EICMA現地写真)/ホンダヨーロッパ ●外部リンク:ホンダモーターサイクルジャパン
できたてホヤホヤのプロトタイプ登場!【ホンダ CL250/CL500】
ホンダより新たに登場するCL250/500。この“CL”という車名は、’62年に登場したCL72をはじめ、いずれもオンロード車をベースにシンボルとなるアップマフラーを採用するモデル。これに大径フロントタイヤやロングストロークサスを組み合わせたオン&オフの二刀流だった。
新作のCL250/500もこれにならい、ホンダによれば「他人とは違う自分らしさを表現したいライダー向けに、あらゆるライフスタイルに自然に溶け込み、毎日の通勤から週末のロングライド、フラットなオフロード走行までこなす」というのがモデルコンセプトだ。
カラーリングは欧州500に4色、国内版250と共通色のオレンジと、後は異なる計3色があることが現在のところ判明。なお、このプロトタイプのタンクパッドはまだ試作品で、最終的にはシボが追加されてさらに質感が上がるとの情報だ。気になる価格は、ヤングマシン調べではどうやらレブルと同程度となる様子。続報を待つべし!
【HONDA CL250】●発売時期:未定 ●予想価格:80万円前後 ●色:橙 青灰 白
レトロとモダンを両立させたスクランブラースタイル。タイヤサイズは250/500ともにフロント=110/80R19&リヤ=150/70R17を採用する。500のシート高は790mmでCB250Rよりも5mm低い数値。250もほぼ同じと思われる。
【HONDA CL500】●発売時期:未定 ●予想価格:80万円前後 ●色:緑 橙 青 黒
【250と外観はほぼ同じ】欧州では500のみ発表。今回撮影したプロトタイプではエンジンとエキゾーストパイプの他にレブル500と同じくタンクとサイドカバー間のフレームにカバーパッドが付くのが250との外観相違点だ。
ホンダ CL250 カラーリング
ホンダの国内オウンドメディア、HondaGOバイクラボによればカラー展開は3色。撮影現場にはなかったが、パールカデットグレーはダックス125にも採用されている青っぽい灰色だろう。
●パールカデットグレー ※写真はレブル250
ホンダ CL500 カラーリング
欧州で発表された500のカラバリは4色。若者からオジサン世代まで乗り手を選ばない色の取り揃えで、国内版のラインナップがどうなるか楽しみ。
’62年に始まった歴史ある「CL」の名
【’62ドリームCL72スクランブラー】’60年登場のCB72をベースに、専用のシングルクレードルフレームとアップハンドル&アップマフラーを採用して不整地走行に対応した国産初のスクランブラー。247ccのOHC並列2気筒は最高出力24psを発揮した。当時価格は18万9000円。