
CB750フォアを尖兵に、ホンダ/ヤマハ/スズキ/カワサキの日本4大メーカーが世界の頂点に君臨する時代が幕を開ける。大排気量空冷マルチエンジンを搭載した公道の王者たち、その有志をご覧いただこう。本記事では、初代Zの誕生から14年の時を経て登場した空冷時代最速のZ「GPz1100」を取り上げる。※本記事はヤングマシン特別号 青春単車大図鑑からの転載です。
●文:ヤングマシン編集部
- 1 空冷エンジンのノウハウを結集【カワサキ GPz1100[ZX1100A]】
- 2 ナナハン版GPも国内初のマイコン制御FIに【カワサキ GPz750F】
- 3 [連載]青春名車オールスターズに関連する記事
- 4 「ヤマハらしい美しさ」量産化は見送られた幻のロータリー搭載車:1972 ヤマハRZ201【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 5 「スズキの本気度が伝わる」約6000台が生産された国産唯一の市販ロータリー:1974 スズキRE-5【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 6 「実は油冷の元祖?!」スズキ流ターボバイクは当時最先端の装備も搭載:1982 スズキXN85【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 7 「世界最強最速のターボバイク」を目指して:1984カワサキ750ターボ【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 8 「やっぱヤマハは尖ってる」世界初のキャブターボ:1982 ヤマハXJ650ターボ【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 9 「2輪ターボ車第1号! 」1980年代”ターボ戦国時代”の幕開け:ホンダCX500ターボ【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 10 「デカすぎる怪物」1970年代国産バイク最大排気量の水冷6気筒ツアラー:カワサキZ1300【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 11 「これが究極のZだ」120psの最速マシンで迎えた空冷Zシリーズの終焉:カワサキGPz1100【あの素晴らしい名車をもう一度】
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空冷エンジンのノウハウを結集【カワサキ GPz1100[ZX1100A]】
航空機技術から生まれたハーフカウルとレース譲りのユニトラックサスを装備。デジタルフューエルインジェクション効果を高めるために、シリンダーヘッドも一新している。バルブは挟み角を31.5から30.5度に変更し、バルブ径も変更。ピストンやコンロッドも別物に。西ドイツ向けは100ps。
【’83 KAWASAKI GPz1100[ZX1100A]】■空冷4スト並列4気筒 DOHC2バルブ 1089cc 120ps/8750rpm 10.2kg-m/8000rpm ■244kg ■タイヤF=110/90-18 R=130/90-17
Z-GP以来の燃料噴射装置を採用。インナーシム化や多球形燃焼室形状のほか専用ピストン&クランクなどで、Zシリーズ中でも空冷エンジン搭載モデルとしては最強パワーを誇る。
120ps/8750rpm、10.21kg-m/8000rpmを発揮し、ゼロヨン10.91秒、最高速度240km/h以上を叩き出す。タンク上の液晶パネルも誇らしい。
ナナハン版GPも国内初のマイコン制御FIに【カワサキ GPz750F】
国内仕様のトップであるZ750GPも燃料噴射装置を採用。一方、その後継機のGPz750では吸気方式を一般的なキャブレター仕様に戻し、熟成を図ったGPz750Fへと進化が続いた。
GPz750を熟成させたGPz750Fは吸排気系の設定を見直し、5ps増の77psを達成。従来の750はZ1系のスケールダウンだったのに対して、GPz750Fはナナハンキラーの異名を持つZ650をベースにしているため、車体が軽量でコンパクトなのが特徴だ。
【’78 KAWASKI GPz750F】■空冷4スト並列4気筒 DOHC2バルブ 738cc 77ps/9500rpm 6.4kg-m/7500rpm ■217kg(乾) ■タイヤF=110/90-18 R=130/80-18 ●価格:68万円
【’83 KAWASAKI GPz750】1100と同様に前後18inホイールとリンク式モノショックを採用。運輸省認定を得てハーフカウルを装着した。
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