マーベリックテクノロジー社は、日本人のために日本人技術者が電動バイクの開発を行うEVベンチャー。現在ビーチクルーザー風のファットバイクのS1シリーズを電動アシスト/原付一種/原付二種の3モデル揃えている。本記事では、電動バイクに詳しいタレント・近藤スパ太郎氏が原付二種モデル「S1-1000」に試乗し、インプレッションを行う。
●文:ヤングマシン編集部(近藤スパ太郎) ●写真:輪 ●外部リンク:マーベリックテクノロジー
- 1 「カスタムは後でも良い」開発者の拘りを感じる走り
- 2 バッテリーは着脱可能&搭載状態でも充電可能な2WAY式
- 3 あなたにおすすめの関連記事
- 4 [連載] 近藤スパ太郎の電動バイクに乗っタロウ!に関連する記事
- 5 重さ35kg!? 話題の電動バイク コスウェル MIRAI試乗インプレッション
- 6 ミッション採用の電動バイクだ! モータリスト VMS6 試乗インプレッション【EVにバイクとしての楽しさを】
- 7 ヤマハの本格EV!「E01」試乗インプレッション【航続距離104 kmの実験バイク!】
- 8 セグウェイから電動バイク登場! B110S 試乗インプレッション【機能満載でスリム&コンパクト】
- 9 シティライド最適設計! BMWの電動バイク CE04試乗インプレッション
- 10 軽くてパワフルなEVファットバイク登場!【マーベリック S1-1000】試乗インプレッション
- 11 EVも’22モデルが続々登場! 最新電動バイク一挙紹介〈BMW/ヤマハ/アイディアetc.〉
- 12 EVバイクレース”モトE”参戦! エネルジカから最新スポーツ電動バイク登場
- 13 最新の記事
「カスタムは後でも良い」開発者の拘りを感じる走り
世界的に人気の電動ファットバイクだが、そのほとんどは日本人にはシートが高すぎる。そこで有志のエンジニア達が設計開発を行い商品化したのが、ペダルが付いたモペットの「S1」シリーズだ。各部に拘りのパーツが付いているが、カスタムのベース車両としても工夫がされている。今回試乗した原付二種の「S1-1000」の特徴は、60Vのモーターを採用してパワフルな走行ができること、標準装備のバッテリーに1個プラスして、計2個のバッテリー搭載が可能で、航続距離も倍の約100kmが可能なことだ。
跨ってみると、とてもスリムで車重も軽い(約32kg)。走行モード[1]はモーターパワーがない7段ギヤの自転車、[2]は電動アシスト自転車、[3]~[5]はスロットルで走る電動バイクで、最高速をそれぞれ30km/h/40km/h/55km/hの3パターンから左手元のボタン操作で選べる仕様だ。この車両は「原付二種」のバイクであるため、たとえ自転車モードであってもヘルメット装着が必須で、歩道は走れないのでご注意を。
走り出すと走行性能の高さにオドロいた。電動バイクモードでの走り出しは他の車両と一緒に走れるパワーがあり、ペダルを漕げばさらにモーターがアシストして加速パワーが増す。例えば、上り坂や幹線道路での信号待ちからのスタートでこのアシスト機能が大活躍する。さらに登坂性能も高く、激坂もスロットル操作だけでグイグイ登る。スペック表には「登坂角15度」とあるが、実際にはもっとあるのでは? ちなみに、撮影のために何度も坂道を登ると、モーターやコントローラーが熱を持ってセーブモードになる機種が多いけど、「S1-1000」は熱くならなかった。そのワケは、自社開発のモーターが60Vという高い電圧であることと、高速で回転するモーターを5:1のギヤで回転速度を下げ、逆にトルクは上がって駆動輪に伝えていることだ。つまり、モーターの限界値にはまだまだ達していないのだ。
サスペンションやディスクブレーキは自転車用のパーツだけど、車両とのマッチングが良く、下りのブレーキでも安定した制動ができた。さらに自分の好みに調整できる点も良いし、柔らかいファットタイヤがさらに路面からの振動を低減させてくれた。
ボク的に唯一の難点は、デザイン性を重視したシートが薄くてお尻が痛いことだ。まぁ、シートもオプションで厚いタイプを選べるし、シートもカスタマイズ前提というから許容範囲かな。取扱店は全国に現在45店舗あって現在も拡大中。マーベリックの自社サイトでも購入が可能だ。
バッテリーは着脱可能&搭載状態でも充電可能な2WAY式
取り外しできるバッテリーは60V15Ah(900Wh)で、航続距離は約50km(30km/h走行時)。オプションで最大2個まで車載することができ、走行距離も約2倍になる。充電はバッテリーに直接充電ケーブルを差し込んで行う。
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
鈴鹿8耐の前夜祭でデモラン カワサキの電動&HEVが走ったのは、決勝を翌日に控えた8/6の鈴鹿8耐前夜祭。ファン向けにカワサキレーシングチームのJ.レイらがトークショーを行った直後、2台のプロトタイプ[…]
ヤマハ E01 概要 静粛かつ無振動で疲れない。これぞ通勤バイクの理想形 EV市場本格化に向け、ヤマハが実証実験用に開発したのがE01だ。残念ながら商品としての市場投入予定はなく、またこの号の発売日に[…]
トライアンフが切り開く電動バイクの未来はエキサイティング! トライアンフのプロトタイプ電動バイクである『TE-1』は、トライアンフの期待を上回る驚くべき成果を収めたのだという。電気バイクの開発と革新を[…]
e-TRAIL PARKのテーマは「心のアクセル全開でアソボー。」 バイカーたちが自然と集まり、新たなバイク文化やコミュニティを醸成することを目指して設立されたバイカーズパラダイス南箱根。芦ノ湖近くに[…]
大変申し訳ございませんが、本記事は公開期間が終了しました。 D-AIRは、セグウェイによる日本の道路交通法に対応した電動キックスクーターで、2021年に発売した「J-MAX」に続く第2弾。原付一種車両[…]
[連載] 近藤スパ太郎の電動バイクに乗っタロウ!に関連する記事
最新の記事
- ホンダ「CL500」に新色登場! 国内ではCL250とともに新色導入が確実【海外】
- 根強い人気の125cc! CT125ハンターカブ関連人気記事ランキングTOP10【2024年最新版】
- カワサキ「Z900RS」歴代カラー大図鑑【火の玉編・2018年モデル】
- 【150台限定】カワサキ「Z900RS SE」の50周年記念モデルが登場! 1975年のカワサキドイツ設立を記念した特別仕様
- スズキ「ハヤブサ」2025年モデルが北米に登場! 日本仕様とちょっと違うカラーバリエーション展開
- 1
- 2