
‘92年のデビュー以来、30年間走り続けてきた唯一の400cc直4、CB400SF/SBの生産終了が決まった。 とはいえ、まだ兄貴分のCB1300は健在…、と心を落ち着かせたCBファンも多かったことだろう。しかし、ナント1300にも「‘23年型でファイナル」との情報が流れているのだ!
●文:ヤングマシン編集部 ●CG:SRD
事実ならとても淋しい。ファンは買い時を逃すな!
CB1300は‘21年型でユーロ5相当の国内新排ガス規制に適合したばかり。 ‘22年11月の全面適用以降も当面は安泰のハズだった。しかしCB1300は国内専用モデルの上、‘21年の販売実績は900台(二輪車新聞調べ)。大型クラス 12位と人気が低迷している。これ以上存続させてもコスト回収は見込めないと判断されたのか…。終了が本当なら、たいへん残念な話である。
ちょうど’22年は初代CB1000SFの誕生30周年。それにあたり「記念モデルが設定される」との情報をつかんだ。”ファイナル仕様”とは謳わないものの、これがラストモデルになるとの情報。 CB400SF/SBにファイナルは用意されなかったが、同じプロジェクトビッグ1シリーズとして、兄貴分が有終の美を飾るのだろうか。
その詳細は不明だが、ヤングマシン編集部では「スペンサーカラー」を熱烈希望。これは、後の伝説的WGP王者=F・スペンサーがデイトナAMAスーパーバイクで駆ったCB750Fレーサーのレプリカカラーで、現行1300(SC54)には一度も設定されていない。また、初代ビッグ1カラーもテッパンだろう。 登場は秋〜年末と予想。殿堂入りとなれば、CB1100ファイナルを上回る争奪戦になりそうだ――。
30周年記念車を予測
〈その1〉ビッグ1カラー

【’23? HONDA CB1300SUPER FOUR|IMAGE CG】‘92年に登場した初代・CB1000 SUPERFOURのグラフィックを再現(エンジンカバーなどの配色も寄せてみました)。堂々としたタンクにデカデカと配された「HONDA」のロゴが硬派! [写真タップで拡大]
〈その2〉スペンサーカラー

【’23? HONDA CB1300SUPER FOUR|IMAGE CG】CB系では定番カラーと言えるのが、F.スペンサーが駆ったCB750Fレーサーのレプリカカラーとなる“スペンサーカラー”。過去のCB1300では採用例があるものの、現行SC54型では未採用。可能性は高い!? [写真タップで拡大]
ボルドールもSFと同様に設定か

【’21 HONDA CB1300 SUPER BOL D’OR/SP】SBはフレームマウントのハーフカウルを備え、高速巡航が得意。カウル左右にそれぞれ容量約1Lの収納スペースを設置する。400と同様、’05年から現在まで設定されてお り、’21でSFと同じく電子制御スロットルなどを備えた。 基本設計はSFと同じなので、SFが生産終了すれば運命を共にするだろう。■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 1284cc 113ps/7750rpm 11.4kg-m/6250rpm ■272kg シート高780mm 21l ●167万2000円(SP204万6000円) ※諸元はSTD [写真タップで拡大]
1992-2022“プロジェクトBIG-1”の30年
新時代のロードスポーツを創造する「プロジェクト BIG-1」を標榜し、’92年11月に初代1000がデビュー。 以来、威風堂々としたホンダの旗艦ネイキッドに君臨し続けている。大まかに3世代が存在するが、頻繁に細やかな熟成を実施。400とともに国内を代表するロングセラーだ。
※下記の参考スペックはSTDモデルで、車重は装備重量です。価格はSTDのツートーンカラー車で、発売当時の税抜価格となります。
※本記事は”ヤングマシン”が提供したものであり、著作上の権利および文責は提供元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
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