ホンダのネイキッドキング=CB1300/SF/SBには、スタンダードモデルとは別に上級仕様「SP」も用意されている。オーリンズとブレンボを装備するなどの豪華仕様だが、さてチョイスするとすればSTDとSPのどちらだろうか? ヤングマシンのメインテスター・丸山浩氏が試乗比較し、その違いを探った。
●まとめ:宮田健一 ●写真:長谷川 徹/山内潤也 ●取材協力:ホンダ
ビッグワンの走りを極めたその先を目指すライダーに
新型ビッグワン=CB1300には、先代同様にSFとSB双方にオーリンズサスとブレンボキャリパーを装備した「SP」が設定されている。結論から言うと、個人的にはSTDのショーワ製サスペンションとニッシン製キャリパーの性能だけでも十分にクオリティが高く、ほとんどの人はそちらで十分だと感じた。峠で巨大な車体を振り回してもしっかりとサスはついてくるし、思い切りハードブレーキをかけるとリヤがちょっと浮くぐらいのストッピングパワーを見せてくれる。ハンドリング面も含めて、先代の段階でもう完成していたビッグワンだけに、その先にどうするかとなって、高級グレードの足まわりを付けるという選択肢しか残されていなかったというのが正直なところではないだろうか。
たしかに見た目はグッと高級感が増し、より細かい足の動きは感じられる。しかし走りの面では劇的というほどの違いにはなっていない。走りの真髄をさらに極めたいと奥の奥まで攻めたときにようやくその差が出てくるという感じではないだろうか。ちなみにSPではシート高が10mmアップしており、足着き性が若干変化。STDでは両足の腹まで着いていたが、それが指のあたりまでとなっている。ライディングポジションも全体的にちょっと腰高感が強まった。
なお、カウルの有無で異なるSFとSBでは、風防効果や両サイドのポケットにより長旅の快適度に差があるというだけで、そのハンドリング自体にほとんど違いはなく、重量増などによる弊害はない。そのあたりも先代までに完成していた見事な点だ。
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
ユーロ5の荒波をスロットルバイワイヤで見事にクリア先代で完成した味をスロットルバイワイヤでもそのまま再現写真で見る新旧ディテール比較燃費/主要諸元/価格差比較総括:巨体を軽々と操るダイナミズム。消えな[…]
電子制御スロットルを軸に装備充実化&快適性向上&ユーロ5をクリア! 水冷4ストDOHC直列4気筒エンジンにこだわる「プロジェクトBIG-1」としてCB1000が登場したのが'92年。その後'98年には[…]
電子制御スロットルを軸に「ライディングモード」「トラコン」「クルーズコントロール」「クイックシフター(OP)」追加 ホンダは、オーバーリッタークラスのフラッグシップネイキッド「CB1300 SUPER[…]
気がつけば超ロングセラー 少し前までネイキッドといえば鉄フレームに4気筒エンジンを搭載。フロントフォークは正立で、リヤは2本サスペンション。これが日本のスタンダードバイクだった。 ホンダはCB、ヤマハ[…]
2021新車バイクラインナップ>日本車>大型ヘリテイジ 最新潮流解説 KAWASAKI:Z900RS/カフェ|メグロK3|W800シリーズ SUZUKI:KATANA|SV650X HONDA:CB1[…]
最新の記事
- ホンダが電動トライアルバイク「RTLエレクトリック」で全日本トライアル参戦! ライダーは元世界チャンピオンの藤波貴久
- 独尊の水冷V型2気筒クルーザーに待望の250が登場! ヒョースン「GV250」シリーズ3機種を一挙発売
- ヤマハの新型モデル「YZF-R9」日本発売は2025年春以降! ウイングレット装備の3気筒スーパースポーツ
- 【正式発表間近】カワサキが「W230/メグロS1」「KLX230/S/SM」の発売時期を明らかに!
- 【SCOOP特別編】ホンダ新型CB400は…こうなる!! プロがその姿を大胆予想〈③装備&デザイン編〉
- 1
- 2