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先日『WEBヤングマシン』にて紹介した、ドレミコレクションのCB400SF用CBX外装キット「タイプX」。一般公開予定の東京モーターサイクルショーに先駆けて、本記事にて実車を公開する! CBXへの憧れ、そして唯一の”400直4″を存続すべく、ドレミの技術と情熱を投入したその勇姿をご覧あれ!
●文:伊藤康司 ●写真:高島秀吉 ●取材協力:ドレミコレクション
驚きのCBX再現度。スーフォアと気づかない!?
東京モーターサイクルショーでの展示に向けて開発を進めてきた、ドレミコレクションのCB400SF用外装キット「タイプX」の装備車両を捕捉! その再現性と”雰囲気”は、CBX400Fをリアルタイムで知らない世代には見分けのつかないほどの完成度だ。
【DOREMI COLLECTION CB400 typeX(左)】CBX400F(右)とはディメンションやタイヤ径も異なるCB400SFだが、もはやこれがスタンダートかと思わせるカッコ良さ。この”雰囲気”を醸成する技術でドレミの右に出るものはないだろう。
【’81 HONDA CBX400F】
まず、ネイキッド車のカタチを決定づける燃料タンクは、SF最初期のNC31から現行型のNC42まで共通で装着できるスチール製を新作。燃料コックの位置変更やFIの燃料ポンプにも対応し、耐久性を優先した両面亜鉛メッキ鋼板で製作。これだけでも十分スゴい。
CBXのモノサスに対しCB400SFは2本ショックだが、流麗なラインでつながるサイドカバーとテールカウルで、まったく違和感ナシ! じつは現行モデル(NC42後期型)はシートレールの幅が広いため、CBXテールを装着できなかったが、そこはカスタムライクなウイングテールでクリア。この造形とフィッティング技術は「さすがドレミ!」と唸らされる。
さらにオプションで開発を進めていた「クロスマフラー」も姿を現した。CBXのアイデンティティである”Ⅹ”配置のエキゾーストパイプと、当時流行した細身なサイレンサーの集合管を見事に融合した、ありそうでなかった造形だ。
なにより嬉しいのが、この外装フルキット(シートや灯火類も含む)が、ペイント済みで30万円を切るプライスを目指していること。これはCBXのカタチに憧れるライダーたちはもちろん、「400直4」の灯を絶やさぬよう、今後もホンダにCB400SFを生産し続けてほしいという、ドレミの願いから生まれた価格設定だ。
このCB400タイプX、東京MCショーのドレミブースで展示されるので、ぜひ会場に足を運んで、その完成度を確認してほしい。
【ウイングテールもシビれる】’80年代カスタムで人気のウイングテールも見事に再現! 実際はNC42後期(現行型)の幅広なシートレール対策なのだが、少しやんちゃなフォルムも懐かしい。※写真左はタイプX。右はベースの’14- CB400SF(NC42後期)
【もはや間違い探しレベル!?】どこから見てもCBXそのもので、水冷エンジンや2本サスもまったく違和感ナシ! SF最初期のNC31NC42前期(‘13)は、ノーマル然のナローテールだ。※写真左はタイプX。右はベースの’03- CB400SF(NC39後期)
【カラーは純正4色を用意】外装キットは’81年の赤×白と青×白、’84年再販時の黒×赤(写真)と赤×白の4色をペイント済みで販売予定。どれも魅力的で迷う!
【インテグラルランプやシートもフルセット】ステムカバーと一体のフロントウインカー/テールランプ一体のリヤウインカー/シート表皮のパターンまで、CBXならではの特徴を細部まで再現。サイドカバー/テールカウルについては、プロトタイプはFRP製だが市販品はABS樹脂で製作予定だ。
【クロスマフラーをオプション設定】エキゾーストパイプが”X”を描くCBX[写真右]ならではのマフラーを新規作成、当時流行った集合管の細身のサイレンサーも再現。これ、現行SFユーザーも普通に欲しくなるカタチかも。
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