
名車Z1やCB1100Rの”スタイル”を楽しむカスタム手法に抜きん出るドレミコレクションが、大人気の名車CBX400Fを見事に再現するCB400SF用の外装キットを開発。完成品の登場は’22東京モーターサイクルショーが予定されているが、待ちきれないヤングマシン編集部では、ひと足お先に予想CGを披露する。
●文:ヤングマシン編集部(伊藤康司) ●CG:SRD ●外部リンク:ドレミコレクション
4発400ccの存続を願い、外装キットで名車CBXを忠実に再現
リプロパーツの製造と販売を手がけるドレミコレクション。カワサキZ900RSの外装キット「Z1スタイル」や、空冷直4のCB1100を本物のCB1100Rと見紛うばかりに変身させる「タイプR」外装セットでカスタムファンにはお馴染みだ。その折り紙つきのクオリティの高さで、CB400SFに装着する「CB400 TYPE-X外装キット」を開発した。
ドレミコレクションが名車CBXを再現する「TYPE-X」外装キットの開発を決断したのは、唯一の400cc4気筒であるCB400SFを、ホンダに生産継続してほしいという強い思いがあるからだ。
というのも、’22年11月をもって継続生産車も欧州の排出ガス規制=ユーロ5に相当する環境規制に対応しなければならなくなった。この流れでヤマハのSR400やセローといったロングセラーモデルが次々と姿を消し、ホンダの空冷直4・CB1100もファイナルエディションを発表。新規制に対応するモデルチェンジもマイナーチェンジも行なっていないCB400SF/SBにディスコン(生産終了)の噂が流れたのも無理のない話だ。
しかしCB400は、ホンダが30年も進化/熟成を重ねてきた、日本車のアイデンティティともいえる”400直4″。教習所はもちろん、多くのライダーを育んできた功績は大きい。そして現在、唯一生き残った400cc4気筒なのである。このまま姿を消していいハズがない…。
このCBXの外装キットによってCB400SFの需要が増すことで、メーカーにディスコンを思いとどまってほしい…ドレミコレクションはそんな希望を託しているという。
さらに、昨今の絶版中古車の価格高騰も憂いている部分も大きい。大人気のCBX400Fは、500万円オーバーのプライスも珍しくない。もちろん40年近く昔の車両なのでタマ数に限りがあるし、青春時代の憧れや本物を欲する需要があるのも事実だが、単純明快に「CBXの”カタチ”が好きだから乗りたい」という多くのライダーが手にするにはあまりにハードルが高い。
その点、CB400SFがベースなら、高年式な分だけトラブルも少なく安心して乗れるし、まして新車(NC42)がベースならその心配は無用な上に、性能や乗りやすさも万全だ。
超高値になってしまった元祖CBX。完全再現なるか?
【500万円オーバーも! 元祖CBX400Fは超高値に…】CBX400Fの現在の相場は下限でも250万円ほどで、上はなんと700万円オーバー! 需要ありきの価格なので、それだけ価値があるのは事実だが、旧車なので修理やメンテにコストがかかるし、壊れる可能性も少なくない上に盗難の心配も…。※写真は’81モデル [写真タップで拡大]
〈YM未来予想〉ドレミコレクション CB400 TYPE-X:CB400SF用ボルトオン外装キットだ!
【DOREMI COLLECTION CB400 TYPE-X|IMAGE CG】タンクからサイドカバー、テールヘと流れるラインとクロスしたエキゾーストパイプがCBXの真骨頂! ステーを持たないウインカーなど細部もバッチリ再現し、東京モーターサイクルショーに向けて全力で開発中だ。TYPE-X外装キット(マフラー除く)は、なんとペイント済みで30万円切りを目指しているというから驚きだ。●予想価格:30万円(外装キットのみ) ●予想登場時期:’22年3月 ※写真は予想イメージ [写真タップで拡大]
【車体色は4色から選べる!】外装キットはCBX400F純正カラーのペイント済みで販売するとのこと。’81年の赤×白と青×白、’84年再販時の黒×赤と赤×白の4色だ(’81年の赤単色はナシ)。サイドカバーとテールカウルは、プロトタイプはFRP製だが、市販品はABS樹脂で製作する予定だ。※写真は予想イメージ [写真タップで拡大]
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CB400SF/SB 概要 ’92の初代発売以来、約30年にわたり400ccクラスの代表格に君臨してきたのが、鋼管フレームに水冷並列4気筒エンジンを搭載したネイキッドのCB400SF(スー[…]
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