
カワサキZ用のカスタム&リプロダクトパーツ、そして近年ではZ900RSのカスタムパーツで知られるドレミコレクションが、現在も高い人気を誇る初代ニンジャ・GPz900R用の燃料タンクを復刻、発売した。純正品はすでに廃盤となり、近年は中古部品が高騰していたという同車用のタンクだけに、今後も末永くニンジャに乗り続けたいオーナーにとって朗報となるだろう。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ドレミコレクション
純国産品でスチール製。全年式に対応だ
カワサキZ系に関しては、大小ありとあらゆるパーツをリプロダクトしてきたドレミコレクション。燃料タンクもZ1/2やZ1000MK.2など、様々な製品を復刻・発売しており、廃盤となって久しいGPz900R用タンクも、以前から多くの要望が寄せられていたもののひとつだという。
今回のGPz用タンクの復刻に際しては、純正デザインの忠実な再現はもちろん、弱点の解消にも注力されているのがポイントだ。開発前には純正タンクを切開し、内部構造を徹底的に検証。結果、その独特な形状ゆえに底面のエッジ部に水が溜まりやすく、錆を呼びやすいことが判明(最悪の場合は穴が開くという)。設計年度を考えれば仕方ないとはいえ、燃料の注入口やドレンパイプ周辺など、内部の仕上げも相応に荒っぽいものだったという。
そこで、素材には防錆効果の高い亜鉛メッキを、贅沢にも両面に施した鋼板を採用。さらに国内生産として最新の生産技術や溶接方法を用いることで、約40年前に設計された純正を上回る品質を実現している。丸みを帯びたZ系と異なり、GPzのタンクは角張った形状とシャープなプレスラインがデザイン上のポイントとなるが、それが見事に再現されているのは写真のとおりだ(ここは非常に苦労したポイントとのこと)。もちろん、容量は純正と同じ22Lを確保している。
製品はサフェーサー仕上げの未塗装品として販売され、価格は14万8500円(税込)。1984年の初代A1から2003年の最終型まで、全年式のGPz900Rに対応する。まずは300個が生産/販売されるが、その後の生産計画は今のところはないとのことだから、末永くニンジャを乗り続けたいオーナーは早めに動いたほうがいいだろう。
写真は切開された純正タンク内部。ガソリン給油口裏の筒部分がギザギザだったり、ブリーザーパイプの刺さる部分の処理が荒かったりと、機能的な問題はないが、設計年度の古さを感じる部分が点在する。 [写真タップで拡大]
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