●文:ヤングマシン編集部 ●CG:SRD
'70年代旧車ファン大興奮! ビッグネームが復活か? 先日、CRF1100Lアフリカツイン譲りの並列ツインを積む新型ツアラー「NT1100」が正式発表され、これでレブル1100に続くアフリカツイン派生[…]
名車オマージュではなく、斬新なテイスト系で登場?
このホーク11は、CRF1100Lアフリカツインをベースにロードスポーツに仕上げたモデル。アフツイ派生モデルとしては第4弾にあたる。
ホークと言えば、’70年代にデビューし「バブ」の愛称で知られるホークII CB400Tらが有名だ。それだけにデザインは”ネオクラ系のネイキッド一択”と思っていたら、急転直下。ノーマルの旧ホークにはなかったロケットカウルを備え、カフェレーサースタイルで発売されるとのウワサだ。
しかも全体のテイストは往年のホーク系とも異なり、”より近未来的で斬新なテイスト系”との情報も。ネイキッド版も期待したいが、その存在を裏付ける情報は得られなかった。
となれば、過去のホークと共通するのは”並列2気筒を搭載するロードスポーツ”といった点ぐらいだろうか? 大ヒット中のZ900RSのような”名車リスペクト”ではなく、あくまで新しい路線を切り拓く。そんなホンダの挑戦者魂を象徴するかのようだ。
しかも、発売時期は意外にも近いらしい。編集部ではアフリカツインベースのツアラー・NT1100が3月に発売されることから、’22年秋頃のデビューとノンビリ予想していた。ところが3月開幕の大阪モーターサイクルショーで初公開され、その1週間後の東京MCショーにも展示されるとのウワサ。新生ホーク、間もなく実車の姿が拝めるか!?
[YM未来予想] ’22 ホンダ ホーク11(イレブン):独自路線の創作系カフェは、ベテランも唸るテイスティ感!?
CB1100の後釜を担い、イージーな走りまで獲得か
ここからはホーク11のさらなる詳細を予想していこう。前述のとおりアフリカツイン由来のパワフルな270度1082ccパラレルツインと、軽量なスチール製セミダブルクレードルフレームなどの基本構成を踏襲するだろう。
心臓部は味わいにこだわり、ホンダが最近得意としているサウンドチューニングで元々パルス感が強い心臓部の旨味を存分に引き出すハズ。オンロード向けに吸排気系や出力特性を磨いたNT1100をベースに造り込み、マフラーは専用設計となるだろう。
足まわりはNT1100と共通の倒立フォーク+ラジアルマウントキャリパーに、前後17インチのキャストホイールを組み合わせる模様。ただしリヤはNTのモノショックと違い、レブル1100のようなツインタイプでクラシカルな雰囲気を狙うのではないか?
電脳面は価格次第か。NT同様、6軸IMUを非採用としてコーナリングABSなどを省く可能性が高そうだが、もう少し価格を上乗せして走りのパフォーマンスを追求するのも面白い。
ハンドルは従来のアフリカツイン派生モデルとは異なり、低く構えたものを採用。キャラクターとしては、アフツイ系で屈指のオンロードスポーツになるハズだ。ベテランライダーを満足させる走りをもたらす一方で、兄弟モデルと同様、ボタン変速が可能なDCT仕様を用意するのは確実だろう。
生産終了した空冷直4ネオクラ=CB1100の空席を埋めるようなカッコよさと味わいを持ちながら、イージーにスポーティーさを満喫できる1台となるか。早く実車が見たい!
ホンダの派生車戦略:傑作車アフリカツインをベースに見事な作り分け
’16年に新設計の270度クランク998cc水冷2気筒で登場したCRF1000Lアフリカツイン。その後、電子制御化を進め、’20で1082ccに拡大した。エンジンは軽量コンパクトな上に、鼓動感と扱いやすさを兼備。高回転では爽快に吹け上がり、傑作と名高い。これを基盤に、クルーザー/ツアラーと派生機種が続々展開されている。
[第1弾]CRF1100Lアフリカツイン:始まりのアドベンチャー
[第2弾]レブル1100/DCT:快速クルーザー
[第3弾]NT1100:本格スポーツツアラー
旧ホークを踏襲したネイキッドは出るのか?
さて、編集部が予想していたのは、旧ホーク風のネオクラ。ヤカンタンクのホークII風や、ホークIII風のヨーロピアン系になるかと思いきや…、これを覆した独自のカフェスタイルとなりそうだ。引き続きネイキッド版の登場に期待したいが、反響次第では登場なるか? ちなみに旧ホークにアフターパーツのロケットカウルを装着する人もいたが、あまりメジャーとは言えない。
ホークII風(ヤングマシン’21年12月号掲載)
最初に発売されたホークIIは、丸みを帯びたヤカン風のタンクが目印。ダイヤモンドフレームやコムスターホイールなど最新技術を与えたスポーツモデルだった。編集部ではこんなスタイルを予想していたが、結局出ない!?
ホークIII風(ヤングマシン’21年10月号掲載)
編集部では、CB750/900F風のスクエアな外装をまとうホークIII風のデザインも有力視していた。’20年春に発表され、未だ発売されていない「CB-Fコンセプト」のデザインを活かすことにもなる、と推していたが…。
〈余談〉4年前のYMスクープがニアピン賞?!
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