次世代ネオクラ=カワサキZ400RS登場の可能性を探る〈オレ達の青春ははまだこれから♪ |YM未来予想〉

クラシカルな装いを与えた最新バイク=ネオクラシックが流行して久しいが、’22年以降も数多くのブランニューがスタンバっているとのウワサ。そこで独自情報を基に、ヤングマシン編集部が次世代ネオクラを大予想! その筆頭として、実現すれば台風の目になること間違いなしの「カワサキZ400RS」について考察する。


●文/まとめ:ヤングマシン編集部 ●CG:SRD

Z-RSのシリーズ展開、次なる注目は400だ!

’17年末の発売以来、大型クラスで3年連続ベストセラーに輝き、いまだ人気の衰えないZ900RS。その弟分であるZ650RSが9月に正式発表されたことは記憶に新しいが、カワサキの伊藤浩社長は「Z900RSのような伝統を継承するモデルは今後も投入する」と公言。となれば「650の次は400だ!」と考えるのはライダーの性だろう。

それ以前からヤングマシン編集部では「400」の存在を予想してきた。カワサキのラインナップでは現在、アンダー400クラスにネオクラがない。また、3年連続でクラス販売トップのニンジャ400という稼ぎ頭はあるものの、さすがに新たな柱が欲しいところ。そこで「Z400RS」を投入し、’90年代に空前のヒット作となったゼファー400の再来を狙う、と我々は見ている。

が、ここに来て新たな展開が! 編集部では、兄貴分と同様「ストリートファイターのZ400をベースに、ネオクラのRSスタイルを与える」と予想してきた。しかし、新たにZ650RSが発表され、こちらをベースに400化する可能性も浮上してきたのだ。以下、ジックリとZ400RSのウワサを検証していきたい。

噂は様々だが新説の650流用案が有力か?!

前述のとおり、今まで編集部が有力視していたのが「Z400」ベース説だ。長兄のZ900RSは、ストリートファイターのZ900をベースにネオクラに仕立てたモデル。400も同様の手法でストファイのZ400を基盤にネオクラ化するのでは、と見ていた。これを裏付けるように、新作のZ650RSもZ650が基盤になっている。

夢があるのは「ZX‐4R」ベース説。この4Rは、クラス唯一の4気筒を積むZX‐25Rをスケールアップしたモデルとして登場がウワサされる1台だ。この4RがZ400RSのベースとなれば、まさに現代版ゼファーとなり、話題性は抜群だ。しかし、Z650が2気筒で登場してしまった以上、Z400RSが4気筒だと兄貴分より気筒数が多くなり、シリーズ展開としては不自然だ。したがって可能性は低そう。

そして新たに浮上したのが「Z650RS」ベース説だ。カワサキをはじめ他メーカーでも600クラスを400にスケールダウンした例は多く、近頃では旧ニンジャ400が650ベースだった。Z650RSを基盤とすれば、他の説のように外装を新設計する必要がなく、ボア×ストロークの変更で400cc化が可能。コストを抑えられるだけに可能性は十分ありそうだ。

ホンダの実例:CBR400Rと400Xは欧州500の少変更版

[左]’21 400X(82万6100円) [右]’22 CB500X

大排気量モデルの基本構成&外装はほぼそのままに、排気量を400cc化して国内で販売されたケースは数多い。現行型では欧州仕様のホンダCBR500RとCB500Xが国内向けにスケールダウンされ、400として販売中だ。この2車は、500のストローク66.8mmを56.6mmに縮小して399cc化。小変更で400化できるのが強みだ。ちなみに過去のZ400FXも、欧州のZ500がベースだった。

〈噂その1〉快速ストリートファイターZ400ベース:2年前から待ち続けるも…

フルカウルのニンジャ400から派生したストリートファイターがZ400。シリーズ共通のSugomiデザインを持ち、トガったデザインが特徴だ。Z900RSもZ650RSもZシリーズをベースにネオクラ化しており、Z400RSもZ400が基盤になる…と考えるのは自然な流れ。編集部では’19年2月号から予想してきたが、いまだ実現せず。

【’21 KAWASAKI Z400】■水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 398cc 48ps/10000rpm 3.9.kg-m/8000rpm ■166kg シート高785mm 14L ■タイヤF=110/70R17 R=150/60R17Z400’21 ●価格:68万2000円

〈噂その2〉ZX-25RからのZX-4Rベース:4R登場の可能性は高いが…

’20年に現行250唯一の直4として登場したZX-25R。その「400版」が登場するとのウワサは根強い。現行ニンジャ250と400が車体を共有しているのも根拠のひとつだ。実際、編集部では4R登場の可能性は高いと見ている。となれば4RをベースにZ400RSを作るアイデアもあるだろうが、Z650RSが2気筒で発表された今、可能性は低そうだ。

【’23? KAWASAKI Ninja ZX-4R|予想モデル】ZX-25Rから派生した400版が登場する可能性は高い。●想定価格:100~110万円前後 ●予想登場時期:’23年 ※写真は予想CG

【’22 KAWASAKI Ninja ZX-25R SE】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 249cc 45ps/15500rpm 2.1.kg-m/13000rpm ■184kg シート高785mm 15L ■タイヤF=110/70R17 R=150/60R17●価格:93万5000円

〈噂その3/YM本命〉新鋭Z650RSベース:グローバル車ベースなら手堅いかも

ティーザーを経て、’21年9月に欧州で正式発表されたZ650RS。Z650を基に新作外装を組み合わせたZ-RSシリーズの第2弾だ。これをベースにZ400RSが生まれる説が浮上。欧米日で展開されるグローバル車の排気量をダウンすればOKのため、他の案よりハードルが低いハズだ。Z650RSは日本で’22年春頃発売とアナウンスされており、400が出るとすれば’22年秋発表、’23モデルとして発売か?

【’22 KAWASAKI Z650RS】■水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 649cc 68ps/8000rpm 6.5.kg-m/6700rpm ■187kg シート高820mm 12L ■タイヤF=120/70ZR17 R=160/60ZR17 ●予想価格:103万円前後 ※参考諸元は欧州仕様

〈YM未来予想〉’23? Z400RS

【’23? KAWASAKI Z400RS|予想モデル】●想定価格:90万円前後 ●予想登場時期:’23年

【モチーフはZ400FX!?】CGはZ650RSを元に制作。車体色は’79~’80Z400FXのファイアークラッカーレッドをイメージした。RSのフォルムは、角基調のFXと異なるものの、同じ排気量帯のせいかバリ似合う!

【’23? KAWASAKI Z400RS|予想モデル】ネオクラによくあるイマ風のソリッドグレーにしてみた。これまたRSフォルムによく似合う。※写真は予想CG

〈参考〉250ネオクラはメグロに期待。レブルの対抗馬仕立てもアリ!?

カワサキの250ネオクラとして、編集部が期待するのが「メグロ」第2弾となる250ccだ。メグロはカワサキが’20年に復活させたアジア最古の日本ブランド。心臓部は基本設計の古いエストレヤではなく、現行のKLX230用を使うという手も!? 超人気のホンダ レブル250に対抗すべく、あえてクルーザー仕立てとするのもアリか?

【KAWASAKI MEGURO S3|予想モデル】エストレヤがベースか?! ※写真は予想CG

【カワサキ版レブル250?!】カワサキの250クルーザーと言えば、’07頃までエリミネーター250Vが存在したが…?


※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

最新の記事