
●文:ヤングマシン編集部
GBとレブル、人気車2台の血統がひとつに!? 親玉らしい味わいもアリ
「アフリカツインのエンジンを採用した、日本市場専用の新作ビッグネイキッド」。そんな噂が『ヤングマシン』誌スクープ班に舞い込んできた。
情報はそれだけで、詳細はまったくの不明。しかしながら、アフリカツインの水冷パラツインを積んだネイキッドらしきフレームの特許が、’18年8月にホンダから出願されていた。さらに’21年、アフリカツインの心臓を用いたレブル1100がリリースされたばかり。次の派生モデルとしてネイキッドがリリースされるのは不思議な話ではないだろう。
そして今の時代、”国内向けのネイキッド”と言えば、懐古的スタイルのネオクラシックが鉄板。近頃リリースされたホンダのネオクラで、真っ先に浮かぶのは「GB350/S」だ。
ならば、と我々が想像したのが「GB1100(仮称)」。270度クランクの並列ツインは、レブルと同様にリッターオーバーらしい鼓動感を堪能でき、GB350のシングルを上回るテイストでライダーを酔わせてくれるハズ。スポーティさも兼ね備え、懐の深いGBのキャラにもピタリとハマる。車体はやはり新設計だろう。
価格にも期待大だ。レブル1100の110万円(セミオートマのDCT仕様は121万円)と同程度の、身近な価格帯に収まると予想したい。ただし発売は1年以上先になりそう。アフリカツイン派生モデルのツアラー・NT1100が欧州にて先行発表されたからだ。
GB350/レブル1100という大人気を博す2台の血統を合わせたサラブレッドのGB1100。これはもうヒット間違いなしでは? と予想。
〈YM未来予想その1〉’23? GB1100/DCT:大人気350の兄貴分としてスケールアップ
GB350のフォルムはそのままに、1100ccパラツインを載せてスケールアップ。レブル兄弟と同様に、多彩な排気量にシリーズ展開されるか? なお、アフリカツインエンジンの派生車としてはNT1100が’22モデルとして発表されたため、本当にGB1100が存在するのであれば、登場は’23モデル以降?
トラディショナルなヨーロピアン=ホーク仕様もイケる!?
さて、GBスタイルの提案に続いて、別バージョンとして「ホーク」仕様も妄想してみたい。
ホークとは、’77年にデビューした空冷2気筒のミドルネイキッド。直4を搭載したCB400フォアの後継機としての役割を担い、軽量なツインとダイヤモンドフレームなど当時の最新技術を注入したスポーツモデルだ。
膨張室付きマフラーの独特なサウンドから「バブ」の愛称で知られ、ヤンチャ系の旧車ファンから支持がアツイ。中古車相場は100万円超、中には200万円を超えるタマもある。何より新作ネイキッドとホークには、2気筒ネイキッドという共通項がある。
ネオクラという観点から見ても、国内で”ホーク復活”はインパクト十分だろう。またホンダはホークの商標を日本でのみ登録中。’12年に更新を申請し、’23年4月まで商標は有効だ。これもホーク仕様の可能性を裏付けると言える。
スタイルに関しては…、悩ましい。ホークは初期型のヤカンタンク/角タンク/CB750F/900F風のホークIIIなどスタイルが様々だからだ。我々が推したいのは、ホークIII系。現在のネオクラはトラディショナル系が全盛だが、ヨーロピアンスポーツの出で立ちはライダーの目に新鮮に映るだろう。’20年春のショーでホンダが提示したCB1000Rベースの「CB‐Fコンセプト」は未だ登場していないが、いよいよそのデザインを活かした市販版が登場することにもなる。
この国内専用の次世代ネイキッドが登場すれば、ファイナルエディションとなった空冷直4ネオクラ=CB1100の後釜も担うハズ。ヨンフォアの後継がホークだったように、現代でも4気筒→2気筒へと世代交代されるのかもしれない。また、150万円超で直4のCB1300SFとの棲み分けも明確になる。いずれにせよ、リーズナブルな新生ツインネイキッドの登場が待ち遠しい!
ホークとは?:250cc&400ccが存在した2気筒CB
ホークは、高コストだった直4のCB400フォアに代わるミドルとして開発された。ショートストロークのパラツインは、250&400とも吸気のみ2バルブの3バルブ。400は当時クラス最高の40psを発生した。ダイヤモンドフレームやコムスターホイールなどの最新技術を与えつつ、価格も手頃だった。
〈YM未来予想その2〉’23? GB1100/DCT:スクエアなホークIIIスタイル
!['23? ホンダGB1100/DCT[予想モデル]](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
【’23? HONDA GB1100/DCT|イメージCG】ホークIIIのCB-F系デザインで再現。新鮮な印象で、2気筒を抱いても違和感ナシ。CB-Fコンセプトはリヤモノサスだったが、ツインショックが似合う! [写真タップで拡大]
〈YM未来予想その3〉’23? GB1100TT:カフェタイプも存在するか?!
ノンカウル版に加え、ロケットカウル/低いハンドル/上級な足まわりなどを与えたスポーツ仕様が存在する可能性も。ホンダは17年秋のミラノショーでコンセプト車「CB4インターセプター」を出展。これもCB-Fコンセプトと同様にCB1000Rがベースだったが、未だ発売されていない。GB1100をベースにカフェレーサーとして仕上げれば、一粒で2度美味しいハズだ。
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