
二輪車新聞は1月1日号で2021年のバイク新車販売台数(推定値)を総括。前回の記事では軽二輪(126~250cc)クラスにおいてホンダ「レブル250」がダントツ首位となったことをお伝えしたが、今回は小型二輪401cc以上クラスのリザルトを見てみよう。
●出典: 二輪車新聞
大型二輪免許クラスで盤石のZ900RSをレブル1100が猛追
Z900RSが買えない! そんな声がこだました2021年だったが、カワサキは前年(4060台)よりも増産した4853台を販売し、コロナ禍で部品調達が思うようにいかない中でもユーザーの需要に応えようと、やれることはやったと言えるだろう。その結果、2021年の小型二輪401cc以上クラスにおける新車販売台数は、デビュー初年度から4年連続の首位を獲得することに成功した。
2020年までは251cc以上の小型二輪クラス全体で3連覇を達成していたが、2021年はファイナルエディションとなったSR400が強さを見せ、総合での4連覇は逃したものの、やはり401cc以上の大型二輪免許クラスではZ900RSが圧倒的な存在感を示している。ただし、2021年はここに新登場のレブル1100/DCTが猛追を見せ、クラス全体の盛り上がりに大きく貢献した。
二輪車新聞で発表されている小型二輪クラス=251cc以上の全てで見ると、2020年比で24.5%増(6万7379台→8万3900台)と大きな躍進。なかでもホンダは前年比73.5%増(1万3023台→2万2600台)と、3年連続の前年比アップとともにこの3年で最も大きな伸び幅を見せた。この原動力のなったのが401cc~クラスではレブル1100、そして251~400ccクラスではGB350といった人気の新機種だ。ホンダはシェアも26.9%となり、4年ぶりのトップ。
一方、カワサキはZ900RSが401cc~クラスの首位を堅持し、小型二輪クラス全体では前年比4.4%減(1万6728台→1万6000台)に。ニンジャ400等も好調だが、シェアは19.1%となってホンダに首位を明け渡した。ヤマハは前年比32.6%増(1万562台→1万4000台)でシェア16.7%、スズキは前年比33.1%増(4959台→6600台)でシェア7.9%となった。
なお、輸入車は全体で前年比11.7%増(2万2107台→2万4700台)と3年連続の前年比増でシェア29.4%だった。
Z900RS/カフェは2017年の東京モーターショーでアンベールされ、Z1をモチーフとしてベテラン勢が思う“バイクらしいバイク”のスタイリングを実現するとともに、ハスキーな4気筒サウンドなどの演出と自然かつ軽快で扱いやすい車両特性といった魅力が多くのユーザーに届いている。
また、2020年はハーレーダビッドソンのスポーツスター系が2353台で2位だったが、2021年はホンダのレブル1100が2位、ハーレーのクルーザー系(ソフテイル系)が3位、ホンダCB650R/CBR650Rが4位に。そしてスポーツスター系が5位になったというのも特徴的だろう。スポーツスターは2022年モデルとしてファイナルエディションが1300台限定で発売され、水冷のスポーツスターSへとバトンタッチしていくことになる。
以下に上位5傑を紹介しよう。
【5位:スポーツスターファミリー】1202ccの空冷Vツインエンジンを搭載するスポーツスターは、日本ではハーレーの販売台数のかなりの部分を占めてきたが、水冷スポーツスターSへの切り替わりもあって、2021年の販売台数はソフテイル系に譲った。空冷スポーツスターは2021年で終了するかと思いきや、2022年モデルとして1300台限定のファイナルエディションが登場(すでに予約完売)している。
■空冷4ストロークV型2気筒 1202cc 66ps/6000rpm■車重252kg シート 710mm 燃料タンク容量7.9L ●価格:179万9600円 ※写真と諸元&価格は2022年モデルのフォーティーエイトファイナルエディション [写真タップで拡大]
2021年 小型二輪(401cc~) 国内販売台数 上位20機種(二輪車新聞推定)

●出典: 二輪車新聞 [写真タップで拡大]
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