
●文:ヤングマシン編集部(宮田健一/沼尾宏明/編集部)
[Z900RS]ムッチリ極太親分 vs [Z650RS]スリムで伸びやか
![カワサキZ650RS[欧州仕様]](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
並べてみると、ホイールベースで65mm短いZ650RS[写真下]は、コンパクトに見えながらも兄貴Z900RS[写真上]のフォルムを見事に踏襲。エンジンまわりの軽快感は、4気筒/2気筒の数の違いと言うよりもミッドシップのマフラー形状が大きく影響している感じだ。 [写真タップで拡大]
![カワサキZ650RS[欧州仕様]](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
Z650RS[写真下]は真横からのフォルムも兄貴分をしっかり継承。Z900RS[写真上]よりショートに仕上げたテールカウルがコンパクト感に貢献している。実際にはホイールベースでは65mm異なるものの、全長では35mmとその差は縮まっている。ローシートなら雰囲気はさらに近くなるはずだ。 [写真タップで拡大]

写真左がZ900RS、写真右がZ650RS。真上から見ると2気筒と4気筒の違いやタンクのボリューム感の違いが明確に現れている。スリムで伸びやかなZ650RSは車体が軽そうな印象を醸し、より気軽に乗り回す気にさせてくれる。ともあれ、基本的な雰囲気はやはり兄貴分Z900RSのイメージを踏襲しており、レトロな雰囲気が欲しかったライダーはそれを十分に味わえる。 [写真タップで拡大]
【900はトラクションコントロール入り】写真左がZ900RS、写真右がZ650RS。Z650RSのために作られた新作メーターは、Z900RSのイメージを見事に再現。それだけでなく文字盤レイアウトをややモダンな方向に振るなどして、差別化もしっかり図られている。中央の液晶部にはギヤポジション/燃料計/時計/オド&トリップメーターなどを表示。Z900RSではさらに2段階+オフのトラクションコントロールも設定できるが、Z650RSはトラコン非装備だ。 [写真タップで拡大]
特別さ優先なら900。毎日乗りたい派は650だ
新型カワサキZ650RSを、兄貴分のZ900RSと並べてチェック。こうして見ると、Z1/Z2のイメージを現代に再現させたZ900RSがビッグネイキッドらしいムッチリした重厚感を全面に押し出しているのに対し、Z650RSはイメージを寄せつつも、その下のクラスをカバーする軽快さやカジュアルさを併せ持っていることがハッキリ見て取れるだろう。
走りの面でも、車重が215kgあるZ900RSは、休日の極上時間を楽しむためにちょっと気合いを入れて跨るのに対し、約30kg軽いZ650RSは普段の足使いとしていつでも気軽に乗り出す気にさせてくれる。パワーにしても、Z900RSの111psはやっぱり特別な時と場所を選んでこそ、最高の満足感を味わえるはずだ。
これぞまさしく’70年代Z650の立ち位置と同じ。ヤングマシン編集部が予想するZ650RS日本仕様の車両価格は税込で103万円前後。Z900RS(138万6000円)との価格差は約30万円と、求めやすさでもそこそこの差があり、Z650RSも現代版ザッパーとしてきっと独自の人気を集めることになるだろう。
スタイルはどちらも同じ昭和レトロ。そこに極上時間を優先したい派ならZ900RS、毎日乗っていたい派ならZ650RSというように、どういう風にバイクライフを送りたいかで適したユーザーは分かれそうだ。
※Z650RSの写真はすべて欧州仕様。
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