ピレリ・ジャーナル Vol.3|RIDE HI

年間の走行距離100万km?! ピレリタイヤのテスト部隊や開発陣はMC狂

モーターサイクル用ピレリタイヤが進化する過程は、研究所において多くの経験、シミュレーションなど可視化技術を駆使しながら開発目標の性能を創り出す。これは多くのメーカーで行われるプロセスだ。新製品が生まれる過程でピレリがとてもユニークなのはテスト部隊が行う徹底した実走テストだ。


●文: ライドハイ編集部 ●外部リンク: ピレリジャパン

多様なテスト環境に恵まれたシチリア島で鍛えられる

本拠地があるのは、ピレリの本社があるのはイタリア北部のミラノからはるか遠い、シチリア島。

ここはこの地中海でも最大の面積を持つ島。なぜ、ここでテストを行うのだろうか?

その理由は年間を通じてオートバイでの走行が可能な気候であり、島の地形、自然がもたらす様々な地形、路面の変化もあげられる。

なかでも、島の玄関口とも言えるカターニアの北側にそびえる活火山、エトナ山。その周辺を回る道では風に吹かれて路上に出た火山灰が滞積するなど、テストコースでは再現しにくい「環境」にも恵まれているのだ。

また、あちこちに点在する古い市街地には石畳の道が豊富に存在し、乗り心地のテストはもちろん、磨かれた表面は雨が降れば滑りやすくウエット性能を試すのにもうってつけ。


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