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イタリアのビモータは、カワサキ「ニンジャ1000SX」のユーロ5適合並列4気筒エンジンを搭載するネオクラシックカフェレーサー「KB4」をEICMAで発表する。これに先立ち、スペックが公開された。
●外部リンク: bimota
866万8000円のテージH2に続くカワサキとのコラボモデル
イタリアのコンストラクターであるビモータは、2019年のEICMAでカワサキの支援を受けて復活したことを発表。その際にはハブセンターステアリング機構が特徴のテージH2を世界初公開し、2021年に日本でも発売された。
同じ時に、ニンジャ1000SXのユーロ5適合エンジンを搭載するフルカウルスポーツモデル「KB4」の登場を示唆するCGイラストも公開し、その後は同社のSNSで開発の進行を遂次報告する投稿をしてきた。
2019年のEICMAでビモータの復活が発表された際、KB4のCGイラストも公開されていた。
今夏にはブレーキテストや公道テストも済ませ、ブラックボディのプロトタイプ車もチラ見せするなど、期待を煽ってきたビモータが、ついにEICMA 2021でKB4を発表する。
これに先立ち、異例ではあるがビモータはスペックを先行公開。エンジンについては排気系も含めニンジャ1000SXと同じものを使っているようだが、公開された車両重量は装備状態で194kg(乾燥189kgとされる)と、ニンジャ1000SXと比べて42kgもの軽量化を果たしたというから驚きだ。
コンセプトは『Vintage Inspired』で、さらにサーキットバージョン(またはスポーツバージョン?)のKB4RC(レースカフェ)なるバリエーションモデル名も発表されている。
今回、同時にSNSで公開された画像は暗く加工されたものだったが、明るさを調整してみたところ車両の全貌が見えてきた。
フレームはスチール製トレリスタイプにアルミ製ピボットプレートを組み合わせたハイブリッドタイプ。スイングアームはおそらくオリジナルで、倒立フォークにはブレンボ製ラジアルマウントキャリパー&ラジアルマスターを組み合わせている。
外装はネオクラシックスタイルだが、開発チーフのピエルルイジ・マルコーニ氏がかつてベネリ社で開発したトルネード900TREと同様の、シート下ラジエターを採用しているように見えるのも特徴的だ。このディテールは実車が発表された際に明らかになるだろう。
正式発表は11月23日、現地時間13時20分(日本時間21時20分)の予定だ。
bimota KB4
主要諸元■全長2050 全幅774 全高1150 軸距1390 シート高810±8(各mm) 車重194kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1043cc 142ps/10000rpm 11.3kg-m/8000rpm 変速機6段 燃料タンク容量19.5L■キャスター24°/トレール100.8mm ブレーキF=φ320nnダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ220mmディスク+2ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ※諸元は欧州仕様 ●発売時期:未発表
※なお、車重は乾燥189kg/装備194kgと公式リリースに記載されているが、計算上やや不可解な数値であり正式発表後に修正される可能性がある
タイトルカットを明るく加工してみると全貌が見えてくる。リヤサスペンションはホンダでいうユニットプロリンクのようにも見えるが……。
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