第47回マシン・オブ・ザ・イヤー2019

EICMA2019(ミラノショー)から衝撃の一報

祝・bimota(ビモータ)復活! カワサキとのタッグはTESI H2(テージH2)とKB4からスタート

  • 2019/11/10

Bimota KB4

現在開催中のEICMA 2019(ミラノショー)にて、カワサキのサポートにより歴史あるイタリア高級二輪車ブランド・bimota(ビモータ)が再生されるとの発表がなされ、世界中のバイクファンを大いに驚かせた。今後カワサキはエンジンを始めとした主要コンポーネンツの供給等を担当する。現地ブースではその復活の狼煙としてNinja H2のスーパーチャージドエンジンを載せた「TESI H2(テージH2)」が展示されるとともに、Ninja1000エンジンをベースにした「KB4」プロジェクトの存在も明らかに。本記事ではテージH2の外観とともに主要関係者のコメントを紹介しよう。

bimota TESI H2

BIMOTA TESI H2
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伊藤 浩(川崎重工業 モーターサイクル&エンジンカンパニー 企画本部長)

この話は3年前に遡ります。我々はある小さな投資銀行から、あるイタリア二輪メーカーに興味があるかと尋ねられました。その時は会社名は伏せられていましたが、資料を見て私はすぐに気づきました。ビモータじゃないか!そう、あのビモータ! 私のような世代のバイクエンスーにとって、ビモータと言えば一度は夢見るような伝説的なバイク。素晴らしいシャーシ、宝石みたいなパーツ、そしてとても手に入れられないようなお値段…。

2016年11月、私はすぐさまミラノに向かい、旧ビモータ社CEO・マルコ・キアンチアネージ氏とお会いしました。ちょうど3年前のことです。彼はビモータのレース活動について熱く語ってくれました。それを聞いて私は「このプロジェクトは上手くいくだろう」と思いました。というのも、彼が本物のバイクエンスーだったからです。

その後、私はビモータの伝説的デザイナー・ピエルルイジ・マルコーニ氏とまる一日をともに過ごす機会を得ました。私たちは時を忘れて話し込みました。「このエンジンとあのシャーシを組み合わせて…、あのパーツを足して…、すごいバイクを作れますよ」私はこのプロジェクトが大成功を収め、新しい歴史を作り出すであろうと確信したのです。

ビモータはイタリア・リミニで生まれ育った高級二輪ブランドで、本当の価値を理解する世界中のバイクエンスーから熱烈に愛されてきました。ビモータはイタリアの宝石。だからこそビモータは、イタリア・リミニを拠点として、イタリア人によってデザインされなければならない。イタリア流クラフトマンシップにより作られなければならない。でなければその価値が失われてしまうでしょう。

そこで我々のすべきことは明らかです。我々はマルコーニ氏のチームがカワサキエンジンを積んだビモータの新たな伝説的歴史を創り出すことをサポートします。我々は今宣言したい。ビモータは世界で最もプレミアムなモーターサイクルとしてここに復活したと。ビバ・ビモータ、ビバ・カワサキ。LET THE GOOD TIME ROLL WITH BIMOTA!

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マルコ・キアンチアネージ(新/旧ビモータ社代表)

私はこれからカワサキとともに歩むことができることをとても嬉しく思っています。みなさんご存じの通り、私はバイクエンスーであり、イタリア生まれのブランドをこよなく愛しています。しかしながら、バイクに乗ることとバイクビジネスを行うことはまったくの別物です。ご存知の通り、ビモータはいくつかの困難を抱えていました。我々は数多くのオファーを受けましたが、その中で私はカワサキと組むのがベストだと考えました。というのも、カワサキのみなさんと話をする中で、我々が同じ情熱・感情・価値観を共有できるのではないかと感じたからです。私は、マルコーニ氏と彼のチームがカワサキのサポートの下で再び素晴らしいバイクを作るであろうことを信じてやみません。

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ピエルルイジ・マルコーニ(新ビモータ社)

1973年、私は当時14歳、私の生まれ故郷・リミニの学校に通っていた頃の話。この街はビモータのファクトリーのすぐそばにありました。

ある日、私は学校でバイクの走行音を耳にし、急いで窓際に向かいました。そこで初めて目にしたのは、生まれたてのビモータバイク! あの日から私の中に、バイクのデザインをしたいという夢が芽生えたのです。

私は学業のかたわらモトクロスレースをやり始めたのですが、そこでバイクを改造する喜びを知ることとなりました。大学に入ってからも、いつかバイクのデザインをできるようになることを目標として時を過ごしました。

するとプロジェクトを手掛ける千載一遇のチャンスが訪れました。幼馴染とバイクを作ろうと決めたのですが、で、誰に助けてもらおうか? って。リミニにいるんだからビモータに決まってるだろ! 我々は勇気を出してビモータの創業者でありトップであるモーリ氏に面会を申し入れました。

そんなこんなから始まって、いま私はここにいます。

さて、カワサキとのファンタスティックな出会いについて。カワサキからのオファーを受けた際、彼らが理想的なパートナーになりうるのではないかと感じました。というのも、カワサキは動力性能・耐久性・品質いずれもトップレベルのエンジンを有しているからです。そう、あの素晴らしいスーパーチャージドH2エンジンを。そしてカワサキ側のみなさんと協議を重ねた結果、私は両社がその価値観を共有できると確信するに至ったのです。

我々のミッションは、ともに手を携えてイタリア生まれの偉大なバイクブランド・ビモータが世界中のバイクファンの夢を叶えられるような究極のマシンを創り出すことにあります。カワサキとともに、我々はこの目的を果たすために闘うことを誓います。

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※情報提供:川崎重工業、Italian Motorcycle Investment S.P.A.

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