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林道で遊ぶ? コースで遊ぶ? ’22年型エンデューロマシンをJNCC王者・渡辺学が徹底テストライド!!〈後編〉

KTM傘下の各ブランドの’22年型エンデューロマシンが国内導入されるにあたり、JNCCチャンピオンである渡辺学選手が福島県モトスポーツランドしどきで各モデルを徹底ライド!! ウッズやマディの低速セクションから全開走行ができるハードパックやサンド路面まで、バリエーション豊富な試乗コースでたっぷりとマシンの性能をチェックした。前編ではKTM3台のインプレ+競技専用車両2台を紹介。後編ではハスクバーナモーターサイクルズ/ガスガス(GASGAS)のインプレをお伝えするゾ!!


●まとめ:ゴーライド編集部 ●写真:堤晋一 ●試乗&インプレッション:渡辺学 ●協力:モトスポーツランドしどき



ハスクバーナモーターサイクルズTE150i:しっとりした安定感で乗りやすい

ハスクバーナモーターサイクルズTE 150i

【HUSQVARNA MOTORCYCLES TE 150i】■軸距1487 シート高950(各mm) 車重99.6㎏(半乾燥) ■水冷2ストローク単気筒 143.99cc セル/キックスターター 変速機6段 燃料タンク容量8.5L ■タイヤサイズF=90/90-21 R=140/80-18 ●価格:115万5000円 [写真タップで拡大]

エンジンはKTM150EXC TPIと同じ型式だが、マップセレクトスイッチ/カーボンコンポジット製リヤフレーム/リンク式リヤサスペンションなどを装備。

学選手「エンジンマップⅠはトルク感があってパワフルですが、吹け上がりが速く、中高速域ではシフトチェンジが多くなります。マップⅡは吹け上がりはマッタリですが、高回転まで伸びがあり、乗りやすいですね。前後サスペンションはストロークにしっとり感があって、マシン挙動もゆったり落ち着いています。

TE150iのマッタリした吹け上がりは粘り強いトルク特性ということでもあり、そこにしっとりした前後サスペンションが加わることで、振られにくい安定感のある乗り心地になっています。軽い車体を生かしつつ、粘り強いトルクで路面を確実にグリップしながら走破できるので、2ストビギナーも乗りやすさを感じられる1台です」

ハスクバーナモーターサイクルズTE 150i|エンジン

マッタリした吹け上がりで、低回転からフラットなトルク特性を実現している。 [写真タップで拡大]

ハスクバーナモーターサイクルズTE 150i|マップセレクト

ブレーキレバー横に設置されたマップセレクトスイッチ。黒いスイッチをスライドしてマップを切り替える。 [写真タップで拡大]

ハスクバーナモーターサイクルズTE 150i|フロントサス|リヤサス

[左]フロントサスはKTM 150EXC TPIと同一。[右]リヤはオーソドックスなリンク式を採用。落ち着いたマシン挙動と粘るトラクション性に貢献している。 [写真タップで拡大]

ハスクバーナモーターサイクルズTE 150i

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ハスクバーナモーターサイクルズFE250:トレールマシンのように乗りやすい

ハスクバーナモーターサイクルズFE 250

HUSQVARNA MOTORCYCLES FE 250】■軸距1487 シート高950(各mm) 車重106㎏(半乾燥) ■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 249.9cc 変速機6段 燃料タンク容量9L ■タイヤサイズF=90/90-21 R=140/80-18 ●価格:135万円 [写真タップで拡大]

4スト車のFEシリーズには、マップセレクトスイッチに加えてトラクションコントロールも標準装備されている。

学選手「元々のエンジン特性もパワーよりもトルクの粘りを重視していますね。マップ1は各ギヤにトルクがしっかり付いてくる感じで、確実に前に進む感じが伝わってきます。マップ2はトルク感が薄いですが、高回転でより伸びる感じです。マシン挙動がギクシャクせず、スムーズな乗り味になります。トラクションコントロールは滑る路面で効きます。アクセルを開けても、クラッチで駆動力を間引いている感じで、余分なスリップを低減してくれます。

前後サスペンションは剛性感があって、初期は硬めですが、奥でよく動いてくれます。荷重をかけると車体が低い姿勢をキープしてくれるので、路面に食いつくようにコーナリングできます。シャープな挙動はないけれど、長く乗っても疲れにくい乗り味なので、パワフルなトレールマシンに乗っているようで、かなり乗りやすいですよ」

ハスクバーナモーターサイクルズFE 250|エンジン

低中速で太いトルクを発揮する水冷4ストロークDOHCエンジン。 [写真タップで拡大]

ハスクバーナモーターサイクルズFE 250|フロントサス|リヤサス

[左]カートリッジなど内部構造の改良で、よりスムーズなストロークを実現。[右]リンク式リヤサスペンション(WP製XACTリンク式モノショック)はバルブシールの硬度を下げ、減衰性能を向上。 [写真タップで拡大]

ハスクバーナモーターサイクルズFE 250|マップセレクト|トラクションコントロール|スイッチ

クラッチレバー横に、マップセレクトとトラクションコントロールの一体式スイッチを装備。 [写真タップで拡大]

ハスクバーナモーターサイクルズFE 250|BRAKTEC油圧クラッチシステム

高い信頼性を持つブレーキテック(BRAKTEC)油圧クラッチシステムを採用している。 [写真タップで拡大]

ハスクバーナモーターサイクルズFE 250

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ハスクバーナモーターサイクルズTE250i:パワーと安定感で安心して攻めていける

ハスクバーナモーターサイクルズTE 250i

HUSQVARNA MOTORCYCLES TE 250i】■軸距1487 シート高950(各mm) 車重106.2㎏(半乾燥) ■水冷2ストローク単気筒 249cc 変速機6段 燃料タンク容量8.5L ■タイヤサイズF=90/90-21 R=140/80-18 ●価格:128万円 [写真タップで拡大]

このTE250iのサスには、WP製XPLOR PRO 7548スプリングフォークと、WP製XPLOR PRO 8950ショックアブソーバーが装着されている。

学選手「前後サスはしっとりストロークし、コーナリング中の姿勢はFE250と同じように低く、フラフラしたマシン挙動がありません。エンジンもしっとり回転上昇していきますが、低速トルクが粘り、中高回転ではパワーもしっかり出ているので全域で扱いやすいです。

マップⅠはレスポンスがよくパワフル。マップⅡは回転上昇を遅く感じ、マッタリした乗り味ですが、確実に前に進む感じもあります。荒れた路面やレース後半の疲れた時に助けてくれますね。2ストの軽さとパワー、4ストの低重心とグリップ力を併せ持った安定感があるので、どんな状況でも安心して攻めていけます。今回試乗した中でレースで使うとしたら、抜群の安心感でTE250iを選びます」

ハスクバーナモーターサイクルズTE 250i|チャンバー|排気バルブタイミング

KTM同様にチャンバー下の黄色いパーツを回すと、排気バルブが開くタイミングを変更できる。 [写真タップで拡大]

ハスクバーナモーターサイクルズTE 250i|スプロケット

低回転域のレスポンス向上を狙って、スプロケットはフロント13T/リヤ52Tに変更。 [写真タップで拡大]

ハスクバーナモーターサイクルズTE 250i|フロントサス|リヤサス|エンデューロタイヤ|ミシュラン

[左]WP製XPLOR PRO7548スプリングフォーク(42万5677円)はKTM装着車と同仕様。[中]リヤはリンクサス仕様のWP製XPLOR PRO 8950ショックアブソーバー(27万6981円)。[右]ハスクバーナモーターサイクルズのエンデューロマシンは、ミシュラン製エンデューロタイヤを標準装備する。 [写真タップで拡大]

ハスクバーナモーターサイクルズTE 250i

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ガスガスEC250F:乗りやすいムラのないパワー特性

ガスガスEC 250F

【GASGAS EC 250F】■車重106.6㎏(半乾燥) ■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 249.9cc 変速機6段 ■タイヤサイズF=90/90-21 R=140/80-18 ●価格:123万8000円 [写真タップで拡大]

KTMグループとなり、基本コンポーネントが共有化されたガスガスのエンデューロモデル。一部素材が変更され、装備の簡略化などもあり、車体価格が抑えられている。

学選手「エンジンは驚くほどパワフルではないですが、低回転から高回転まで、アクセル操作に対してムラなくパワーが出てくるのがいいですね。ドッカンではなくリニアな感じで、瞬発的な速さというより扱いやすさに振っていると思いました。

前後サスは初期がしっかりしていますが、ブレーキングギャップの通過やジャンプの着地では衝撃を柔らかく吸収してくれます。前後とも、もう少し初期を柔らかくセッティングしたほうが多くのライダーが乗りやすさを感じると思いますが、これは初期設定のスピードレンジや想定体重の違いでしょうね。

パワーがドンと出ず、荷重しやすいサスペンションはリズムを取りやすく、車重の重さも感じません。全体的なまとまりがよく、オフロードライディングが楽しいフルサイズマシンですね」

ガスガスEC 250F|エンジン

低回転から高回転まで、スムーズなパワーデリバリーを発揮する水冷4ストロークDOHCエンジン。 [写真タップで拡大]

ガスガスEC 250F|フロントサス|リヤサス

[左]内部構造の改良でスムーズなストロークを実現。トリプルクランプは鍛造製。[右]減衰性能を向上したリヤサスはリンク式を採用。 [写真タップで拡大]

ガスガスEC 250F

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ガスガスEC250:エンジン特性でトラクションする

ガスガスEC 250

【GASGAS EC 250】■車重106.2㎏(半乾燥) ■水冷2ストローク単気筒 249cc 変速機6段 ■タイヤサイズF=80/100-21 R=140/80-18 ●価格:116万8000円 [写真タップで拡大]

2ストエンデューロECシリーズは、この250と300がラインナップ。今回試乗した250のフロントサスペンションは、軽量化を狙ったWP製XPLOR PRO 7488エアスプリングフォーク。リヤサスも軽量なWP製XPLOR PRO 8950ショックアブソーバーが装着されている。

学選手「フロントのエアサスペンションは軽さがありますが、初期は少し突っ張る感じがありました(試乗時の空気圧が高めだったのが原因)。ただ、ストロークはスムーズで、軽さは軽快なハンドリングにも貢献しています。エンジンは低中速トルクが太く、それでいて1速は吹け上がりも軽いです。

アクセルを開けなくてもエンストしない粘りがあり、デロデロと走っていけます。2~3速はパワー感が出てきますが、トルクもしっかり出ていて、リヤタイヤは確実に路面をグリップします。低中回転域でのトラクション性がいいですね。

3ブランドの各モデルを試乗して感じたのは、KTMはシャープでレース向け、ハスクバーナモーターサイクルズは扱いやすさを重視、ガスガスは中庸だけど乗りやすい、ですね」

ガスガスEC 250|エンジン

低中速で太いトルクがトラクションの良さになっている。チャンバー下の黄色いパーツで、排気バルブが開くタイミングを変更可能。 [写真タップで拡大]

ガスガスEC 250|フロントサス|リヤサス

[左]WP製XPLOR PRO7448エアスプリングフォーク(42万5677円)は、エアサスペンションとダンパーが別体のセパレートファンクション。[右]ハードな設定時の快適性を向上したWP製XPLOR PRO 8950ショックアブソーバー(27万6981円)。 [写真タップで拡大]

ガスガスEC 250

[写真タップで拡大]


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