
バイクを磨くにはウエスにコンパウンドを着けゴシゴシと…。電動ポリッシャーが1台あれば、段違いに作業スピードが上がり、仕上げも均一かつ美しくなるだろう。今回はストレートが取り扱う電動ポリッシャーの中でも群を抜く扱いやすさが特長の「コードレスポリッシャーサンダー」を紹介。ホンダCT110のフレームを磨いた様子をお伝えしよう。
●外部リンク:ストレート
小回りが効いて扱いやすいコードレス式
ストレートが取り扱うポリッシャーには、AC100V式/コードレス式ともにシングルアクション/ダブルアクションの2種類がある。ダブルアクションは回転運動と偏心運動で研磨を行い、シングルアクションより研磨面に優しい。ここで紹介するポリッシャーサンダーはシングルアクションで、スポンジバフと組み合わせて研磨作業、サンドペーパーと組み合わせて研削作業に使える。スポンジバフはφ80mmで、AC100Vポリッシャーのφ180mmバフよりも小回りが利くため、バイクの外装やスクリーンを磨く際にも振り回されず扱いやすい。
【ストレート コードレスポリッシャーサンダー 12V 2000mA】同社製AC100Vポリッシャーの重量2.3kgに対して、バッテリー装着時で0.87kgという軽さが魅力。12Vリチウムイオンバッテリーと充電器、φ72mmパッド/スポンジバフ/サンドペーパーも付属。●ストレート会員価格:8280円
面ファスナー式のパッドをセットする際は、先端のボタンを押し込んで軸をロックする。
上部スイッチでポリッシャーを選ぶと無負荷時最高回転数2800rpm、サンダーを選ぶと8000rpmとなる。スクリーンやウインカーレンズなどの樹脂部品を磨く際に、回転を上げすぎると焼けるので必ずポリッシャーモードで使用する。
ピカールの液体コンパウンドはコストパフォーマンスが高く、粒度の違いが分かりやすく表記されている。中目/微粒子/超微粒子/極超微粒子の順に粒子が細かくなる。容量は500mlで、中目~超微粒子が1930円、極超微粒子は2200円(すべてストレート会員価格)。
φ80mmパッドは左からウールバフ(380円)/極細目用スポンジ(290円)/超微粒子用スポンジ(290円)の順で細かくなり、原則として中目/微粒子/超微粒子コンパウンドと組み合わせる。塗装面次第で両者の組み合わせを変える場合もある(すべてストレート会員価格)。
バラしたフレームを電動ポリッシャーで磨いてみた!!
原付一種/原付二種クラスのバイクなら、作業者ひとりでも部品を移動できるし、気楽に分解メンテナンスやレストアをする気になれる。このCT110(’81)は、『モトメカニック』誌07号巻末の連載企画車両でもあるが、本誌ガレージに持ち込まれた時は粘土質のドロ汚れと油汚れにまみれ、とにかく汚らしかった。このようなバイクを1か所ずつ磨いても効率良く輝かないので、部品ごとにバラしてから汚れ落とし&磨き作業に取りかかるのが良いだろう。
作業完了後の部品を車体に組み付けることで、驚きの輝きを取り戻したと気がつくはずだ。このCT110は、今後も引き続き本誌にて連載予定なので、ハンターカブファンの方には、ぜひ今後の展開もお楽しみに。
この年代のホンダの赤フレーム車(FTR250なども)は、赤色塗料が薄くて硬くないため、一生懸命磨き込むと下地のプライマーグレーがすぐに出てしまう。
部品磨きとフレーム&足まわりの補修タッチアップだけで仕上げてみる
ここまでバラしたとなれば、サンドブラストで旧ペイントを剥がしてプロにペイント依頼しフルレストアしてしまった方が、間違いなく手っ取り早く美しくなる。しかしあえて今回は、部品磨きとフレーム&足まわりの補修タッチアップだけで仕上げてみよう。
ストレートで購入できるボリッシャーとコンパウンドを利用し、CT110フレーム単品を研磨。CT110の赤フレームは塗膜が薄いので要注意。
黒ずみ汚れが目立ったので、あえて”中目”のコンパウンドと超微粒子用スポンジのバフを組み合わせて、汚れ落としにチャレンジした。
ポリッシャーに手を添えやすいハンドルが付いていると、こういった場面で安定した磨き作業を行える。
フレームの黒ずみ汚れは落ち、美しい輝きに蘇ったが、バフに付いた塗料に注目。純正塗装は大変柔らかく磨きやすい。細目の方から試すべきだったのかもと後悔。失敗してから言うのもなんだが、作業前に見えない箇所で試してからバフ作業をすることをお勧めする。
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