
さまざまなバイク用メンテナンスアイテムを販売しているデイトナ。そのラインナップから手軽に外装メンテナンスができるケミカル3種(撥水コーティング/スクリーンクリーナー/艶出しワックススプレー)を紹介しよう。
●取材協力: デイトナ
ガラス系コーティングスプレー:濡れた状態で使える強力撥水コーティング
コーティングには入念に洗車を行った上に時間をかけて行うものという印象があるが、洗車後の濡れた状態でスプレーしてマイクロファイバークロスで塗り広げるだけで、強力なコーティング被膜によって光沢と撥水性が得られる簡便さが「ガラス系コーティングスプレー」の特長。ワックスのようなテカテカ感は少なく、表面がカチッとした仕上がりになる。燃料タンクやカウルはもちろん、ギラギラと反射しないのでスクリーンやヘッドライトにも施工できる。
【デイトナ ガラス系コーティングズプレー】有機ケイ素化合物によりガラス系の被膜を形成するスプレータイプのコーティング剤。界面活性剤も含んでいるので、ちょっとした汚れは落としながらコーティングできる。施工後の水分は水玉状に転がり落ちる。容量180ml。別売りのマイクロファイバークロス(2枚入660円)と合わせて使えば、塗装面を傷つける心配も少なくなる。●価格:3080円
スプレーして拭き取るだけでキャンディカラーに深みが出たが、コッテリとしたツヤ感ではなくあくまで素地が輝いて見えるのがコーティングならではの仕上がり。マット塗装にも使用できるのがワックスとの相違点だ。
スクリーンクリーナー:汚れや小キズを取りながら透明感がアップ
明らかな傷ではないが、気づけば経年劣化などでクリア感が低下してくるのがバイクのスクリーン。洗車用のシャンプーで優しく擦っても状況が変わらなければ、クリアパーツ専用に開発されたスクリーンクリーナーを試してみよう。内容的には微粒子コンパウンドのようなものだが、磨き傷を残さず汚れや傷を取り去るよう、塗装用とは異なる成分を使用しているのが特長。ノンシリコンで施工後に雨水などが付着してもギラつかないので、ヘルメットのシールドにも安心して使用できる。
【デイトナ スクリーンクリーナー】カウルスクリーン/樹脂製ヘッドライト/ウインカーやテールランプのレンズ/ヘルメットシールドなどの透明樹脂の汚れや傷を優しく除去。コーティング効果により汚れの再付着も防止できる。●価格1320円
柔らかいクロスにクリーナーをつけて磨くと、何となくくすんだ印象のスクリーンがクリアになるのが、シャンプー洗車との違い。マッサージするように優しく擦るとスクラッチも除去できるが、クリーナーが乾くと磨き傷が増えるので要注意。
ホコリや汚れがつきやすいメーターパネルは小キズが目立ちやすいパーツだ。画像は自動車用だが、クリーナーで磨くと明らかに透明度がアップした。コンパウンドだと粒度次第で傷が増えるリスクがあるが、専用品なら心配はない。
艶出しワックススプレー:艶のある仕上がりならワックスに勝るものなし
最近ではコーティングの方が人気があるようだが、昔からバイクやクルマに触れてきたサンメカにとって、洗車の仕上げといえばやはりワックス。油脂ならではのテカテカ、ツヤツヤ、ツルツルの仕上がりは豪華な印象を演出してくれる。軽い汚れ落としと艶出しを同時にできるので、シャンプー洗車の後で使うと効率的に仕上げられる。スポンジで固形ワックスを塗り込むのが面倒になってきた磨き好きもこれなら満足できるはず。
【デイトナ 艶出しワックススプレー】上掲ののガラス系コーティングスプレーと比べると、大容量(420ml)な上にリーズナブル。こまめに洗車する習慣のあるユーザーも、その都度惜しまず使える。●価格:1760円
スプレー直後は泡状だが、しばらく待って液状となり垂れる感じはシリコン系の液体ワックスと似た印象。塗装面が熱い時に使えないのも油分を含むワックスと同様だ。
コーティングスプレーを拭き取るクロスは滑らかだが、ワックスを拭き取るクロスはツルツル滑り、ジーンズでニーグリップしてもなお滑る。油分が落ちるとワックス効果が低下するため、コーティングより短期間で手入れすることが重要。
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