トリックスターの挑戦はさらに続く

ニンジャZX-25Rで実測200km/hに挑戦#4【テスト総括 “まだまだ最強25Rを目指す!”】


●文:ヤングマシン編集部(宮田健一) ●写真:山内潤也 ●取材協力:トリックスター

ついに実測200km/hの壁を超えたトリックスターのニンジャZX-25R。だが、これで終わりではない。次なる目標に向けて、最速計画はまだ始まったばかりなのだ。今回のアタックテストを行なった丸山浩/鶴田竜二/山本剛大の3氏が、その結果を振り返るとともに未来への展望を語る。

ニンジャZX-25Rで実測200km/hに挑戦#3【0-1000mアタック全開加速!!】

[写真タップで拡大]

【テスター:(左から)丸山浩/鶴田竜二/山本剛大】実測200km/hアタックに挑むのは、ヤングマシンのメインテスターとしておなじみの丸山浩氏に加え、トリックスター代表の鶴田竜二氏、そしてアジア選手権AP250クラス初代チャンピオンの山本剛大氏という3人だ。

エンジン内部に、それからそれから…

丸山「やった! 世界初、ZX-25Rで200km/h出しました!」

鶴田「出しました。ちょっと掟破りだったけどね(笑)」

丸山「でもエンジン本体には手を入れてない状態だからスゴイよね。スリップストリームを使ったら、なんと! 公道仕様の方でも山本選手が実測200km/hを超えちゃいました。ホントに公道用マフラーだったの?」

鶴田「うちの25R用イカヅチマフラーは、公道用とレーシング用でも触媒やサイレンサー開口部など消音のための部分以外はほとんど同じ設計なの。だから、近いところまではいけると実は自信があった。でも、ホントに出ちゃうもんだねえ(笑)」

丸山「でもトリックスターでは2気筒ニンジャのAP250レーサーで、もっと出してるんだよね」

鶴田「実測206km/hまで出した。でも、そちらはエンジン内部から何から何まで全部イジってたからね。4気筒の25Rはまだまだいけるはずだよ」

丸山「APレーサーは軽量化で重さも25Rとは全然違うんでしょ?」

山本「APレーサーは25Rより20〜30kgは軽いですね。カウルも身体が全部収まるから空力的にも優れてます。でも、APはとことんイジって出したのに、今回は吸気とマフラーで200km/hを超えてしまった。あらためて4気筒ってスゴイなと思いました」

丸山「しかし、そこからが手強かった。単独アタックだとフルチューンでもあと2km/hの壁が本当に大きく立ち塞がってしまった。これ以上パワーを上げるなら、今後はどうするべき?」

鶴田「エンジン内部に手を付けるなら、もっとも近道なのはハイカムチューン。パワーは一気に上げられる。でも、今の段階でもやれることはまだいっぱいあるよ。まず第一にフリクションの低減。ベアリングやチェーン、それにオイルetc. これらをしっかりやるだけでもずいぶんと変わる。それに燃調やエアボックスを含めた吸気系も、まだ煮詰めていける要素が残っている」

丸山「今回はその代わりに200km/hの壁をH2Rの力を借りて突破したんだけど、あのマシンはボンネビル参戦に向けたマシンなんだよね」

鶴田「目指すは400km/h!! ’18ボンネビルでH2Rでの世界最高速記録が立てられているからね。それにEVバイクの方でも僕が’19年に出した最速記録をマックス・ビアッジに破られてしまった。トリックスターとしてはここは挑戦しないわけにはいかない!」

丸山「すると、この25Rも…」

鶴田「もちろん最終的に世界記録を狙っていきますよ〜。目標は250km/h。そう簡単にはいかないだろうけど、ぜひとも突破させたいね!」

【”攻めまくる男”鶴田ヒストリー】全日本TT-F3&Xフォーミュラクラスでチャンピオンに輝いた鶴田代表は今も戦い続ける。’15にはデビュー直後のH2Rでテイストに参戦。’19年にはボンネビルで車重300kg以上の電動バイクでの世界記録329.319km/hを樹立した。そして’21年は再びボンネビルへH2R改で挑む。

[写真タップで拡大]

[写真タップで拡大]

[写真タップで拡大]

[上左]2015:登場直後のH2Rでテイスト! [上右]2019:電動バイクで世界記録樹立! [左]2021?:ボンネビルで400km/h?


※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

最新の記事