●文/写真:ウィズハーレー編集部 ●取材協力:グリーミングワークス
オリジナルパーツの装着で見える、4カム原点回帰
1920年代の”R”系に始まり、’30~’40年代の”WL”系、そして’50年代の”K”や”XL”へと歴史を紡いできた”4カム”ハーレーダビッドソンだが、ここに紹介するグリーミングワークス(大阪府)による1台は、その血脈が今も変わらずに続いていることをまさに証明するものだろう。
ベースとなったのは’14年式XL1200Xフォーティーエイトなのだが、多くの方がご存じのとおり、コレはオールド・ハーレー以来、フロントの”バルーンタイヤ”を4カムで復活させたモデルだ。
’94XL1200Xフォーティーエイト グリーミングワークスカスタム
この車両にはグリーミングワークス・オリジナルのスプリンガーフォークをはじめとするパーツ群が組み合わされているのだが、現代的なEFIが採用されたマシンにおいても、不思議とそれらクラシカルなプロダクツの装着に違和感はない。また’95年を最後に姿を消した2.5ガロンティアドロプタンクの装備にしても然りだ。
ハーレーダビッドソンといえば、現在もなおOHVという構造をキープし、市場で流通されるバイクの中ではクラシカルなマシンの代表格と呼べるのだが、電子制御で混合気がエンジンに送り込まれるようになった現在も、良い意味でその伝統の”味わい”は変わらない……その証がこの1台だと言えよう。
純正EFIに組み合わされるエアクリーナーはグッズ製。ここも車体のシンプルさに貢献する。
オリジナルのスプリンガーにセットされるブレーキは純正キャリパー。クラシカルな装備と現代的なプロダクツが同居する。
エンドがターンナウトとなったショットガンマフラーはグリーミングワークス製。ちなみにこのパーツは現在、絶版とのこと。
ハンドルはGW製エイプバー・ワイドをチョイス。ここら辺りはチョッパーらしい選択だ。メーターを車体左サイドに移設するマウントキットはトランプサイクル製。
コンパクトな2.5ガロンタンクは、かつての純正を加工して使用。やはりコイツはスポーツスターに良く似合う。
シンプルなタックロールシートもグリーミングワークス製。スタイルと座り心地を両立する。
LEDが内蔵されたテールはイージーライダース製。フェンダーはグリーミングワークス製ショートリブをチョイス。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
FLSTFトライジャカスタム=ジャスティス 工場から出荷された車両に手を加え、世界でたった1台の"オンリーワン"を創り上げること。すべからくカスタムバイクというものは、そうしたことを求めて生み出されて[…]
オール純正パーツを使用したカスタム車が試乗可能 ウィズハーレー編集長・青木:'20年モデルで復活し人気モデルとなっている「ローライダーS」。ダイナ時代の'16〜'17年が初代で、このときも大ヒット。な[…]
本場米国並みのスケール感で確かなサービスを実現 憧れのハーレーダビッドソンを手に入れる場合、まず最初の"お店選び"の条件とは一体何だろうか? メカニックとしての確かな技術や丁寧な接客、キレイな店舗の作[…]
おしゃれを楽しむ感覚で、2台を楽しむ '20年5月に納車されたばかりのこのカスタムハーレーは、遠藤自動車サービス(群馬県太田市)の製作。オーナーのHさんにとって、実は遠藤自動車サービス製カスタムは2台[…]
後押しされるかのような猛ダッシュ! これが「サバーバンスピード120ビッグボアキット」の実力だ! 総排気量1966cc、片側だけでも983ccものビッグピストンが5500回転まで一気に回り、MAX11[…]
最新の記事
- 「カワサキ初のレーサーレプリカ」ライムグリーンカラーを導入した初の大排気量車:カワサキZ1000R【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 変化を一気見! カワサキ「Z900RS」歴代カラー大図鑑【2018~2025年モデル】
- 2025MotoGPヘルメット勢力図は5社がトップを分け合う戦国時代へ突入! 日本の3メーカーに躍進の予感!?
- 【SCOOP!】スズキ「GSX-8」系にネオクラが存在か!? 丸目のGS&クーリーレプリカ復活希望!!
- 「初の100ps超え!! 」全面改革で進化した第二世代のZ:カワサキZ1000J【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 1
- 2