●文:ライドハイ編集部(小川勤) ●写真:真弓悟史、渕本智信
V4RをベースにストリートファイターのR仕様を作ってしまったモトコルセ。部品を移植したり装着するだけでなく、走るパッケージを追求している。
エンジンだけでなく車体にも注目
ネイキッドで221ps……これはさすがに未知の領域である。
そのスペックにちょっとビビったのでスポーツモードでスタートすることにした。コースは筑波サーキットのコース1000。我々はハイスペックなバイクをインプレするときはコースを借りてテストを行うようにしている。
レーシーなV4Rエンジンをアップハンドルで駆る感覚はとても新鮮だ。
BST製カーボンホイールでバネ下重量を大幅に軽量化。さらにカウルを脱ぎ去り、ライダーのポジションの変化や荷重ポイントの違いに合わせて前後サスペンションのセッティングを見直している。フロントフォークは油面を下げるなど内部の変更も行うこだわりだ。
ただパーツを装着するだけでなく、このあたりの調律が上手いのがモトコルセである。
それにしてもこのエンジンは本当に素晴らしい。速さと扱いやすさ、そしてゾクゾクするほどの気持ち良さがある。モトコルセ代表の近藤さんがV4Rベースでストリートファイターを作りたくなった気持ちがよくわかる。
走り出すといかにもホイールベースの短い感じが強い。向きを変えるポイントが掴みやすく、旋回状態でもスロットルを閉めているとグイグイ曲っていく。それでいて不安定な挙動はない。流しているペースだとパニガーレよりも上体が起きているため、リヤタイヤにトラクションしやすいメリットの方が大きいのは新しい発見だった。
その先を見てみたい……そんな思いが募る。
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記事提供:ライドハイ
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