●文:ヤングマシン編集部
●車両別アーカイブ:ホンダ PCX(125)シリーズ
さらに完成度爆アゲの第4世代。王座は盤石か
日本のみならず世界各国で支持される快速スクーター・ホンダPCXシリーズが4世代目に進化した。新型125は、エンジンをはじめ、車体、外観と全面リニューアル。新作の水冷SOHCユニットは2→4バルブ化され、オンオフ可能なトラクションコントロールまで採用する。欧州スクーターの’20 SH125が同様のeSP+エンジンを採用したことから、『ヤングマシン』’20年7月号で新型PCXを予想したが、やはり的中となった。これにより約0.3ps増を果たし、加速性能もアップ。90km/hでの快適な巡航が可能という。
※写真と諸元は欧州発表時のもの

【派手さを抑えた洗練フォルム】有機的でプレミアム感のある現行型のイメージを引き継ぎつつ、外装を全面刷新。センタートンネルのデザイン変更によって前後のラインがキレイにつながり、まとまりのあるフォルムとなった。テールサイドのボリュームもアップ。 [写真タップで拡大]
スクーターでは珍しい高剛性ダブルクレードル鋼管フレームは、軽快感アップを狙って再設計。リヤサスのストローク量を+10の95mmとし、ワイドタイヤを採用するなど、乗り心地や接地感もキッチリ強化している。
外観もより高級感が増し、デイライト付きLEDヘッドライト、X字型LEDテールランプともに新作だ。
実用面もテッパン。シート高は従来と同一だが、形状変更で足着き性を向上した。同時にメットインの容量が増えたほか、フットスペースを前方&左右に30mm拡大。加えてグローブボックス内にUSBタイプCソケットを備え、メーターもワイドな新作に。クラスの王者がより遙かな高みに達した。

【視認性が増した新メーター】「ワイドスクリーン」と称される、横幅が広い液晶メーターを投入。視認性をアップしつつ、近未来的な造形に。中央の反転液晶には、燃料計/平均燃料消費量/時計などを示す。PCXの特徴であるアイドルストップも改良され、バッテリー電圧が低下している場合は自動的にオフとなる機能を追加した。 [写真タップで拡大]
【DRLを採用し、一体感が増したオトナ顔に】ポジションと一体型のデザインに変更。上下ラインを縁取るデイライトと細い5本ライン発光が上質感を演出する。テールは中央のストップランプが光るとX字に。 [写真タップで拡大]
【USB電源もタイプCへ進化】従来型は左グローブボックスに12V電源を備えたが、新型はUSBタイプC充電ソケットを標準装備。スマホなどが即充電できる。アンサーバック機能付きのスマートキーはもちろん継続採用。 [写真タップで拡大]
【メットインスペースも拡張】シート下スペースの容量は+2.4Lの30.4Lへ大幅拡大。ヘルメットの種類やサイズによっては収納できない場合があったが、新型は対応品が増えそう。シートの開閉途中で固定できるストッパー機能は踏襲される。 [写真タップで拡大]
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