5年間冬眠CB1000SFを蘇らせる

エンジンオイル交換は暖機後が必須。フィルター交換は手締めで〈不動中古車復活プロジェクト〉

ドレンボルトを外して流れ出るオイル

ナンバー返納後に冬眠すること5年、’92ホンダCB1000スーパーフォアの復活プロジェクトに取り組む『モトメカニック』編集部。本記事ではエンジンオイルの交換手順を紹介する。このCB1000SFのように長年冬眠していたバイクでも、まずはエンジン始動を試み、エンジンをしっかり温めてからオイル交換を実施したい。エンジンオイルは温まると流動性が高まり、より多くの古いオイルを抜き取れるようになるからだ。

エンジン始動後に十分な暖機運転を行ってから、古いエンジンオイルを抜取った今回。どうやらこのバイクのメンテナンス履歴は、素晴らしく良いようだ。抜取ったエンジンオイルに淀みはなく、最後までクリアな状態で排出された。しばらく乗らないことを意識し、すべてのメンテナンスを終えてから保管期間へ移行したのだと思われる。このオイル交換で改めて、マシンオーナーさんのバイクに対する愛情を感じることができた。素晴らしい!!

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今回作業した’92ホンダCB1000スーパーフォア

さて、オイルフィルターを交換する際には、一気に緩めるのではなく、ゆっくり緩めてフィルター内部に溜まったオイルを排出してから取り外すように心掛けよう。ドレンボルト周囲もオイルフィルター周囲も、キレイなウエスでしっかり拭き取り、ドレンは新品ガスケットに交換してから締め付け復元。フィルターOリングにはオイルを薄く塗布し、噛み込まないようにネジ込み固定しよう。

この際、滑らないように手を脱脂。さらにレンチも脱脂してからフィルターに被せ、レンチ外周を握って、手のチカラで目一杯締め付ければ、後々オイルフィルターが緩むことはない。工具を使ってしっかり締め付け過ぎたことで、次のフィルター交換時に、取り外せなくなる事例が多いので、くれぐれも締め付け過ぎには注意しよう。

エンジンオイルの注入時は、まずは下限まで入れてエンジン始動。1分程度アイドリングさせてエンジン停止。オイルレベルを見ながらオイルを追加注入しよう。上限を超えるとブリーザーから吹き出す恐れもあるため、オイルレベルは真ん中から下限の間に調整すると良い。

エンジンオイルは定評のヤマループプレミアムシンセティックの10W-40。オイルフィルターには純正品よりも濾紙面積が広いデイトナ製スーパーフィルターを使用。ヤマルーブオイルはメーカーを問わずお勧めだ。 [写真タップで拡大]

オイル&フィルター交換の手順

エンジン始動後にアイドリングで暖機運転を実施。十分温まったと判断後にエンジンオイルを抜取った。オーナーさんの心遣い? エンジンオイルはほとんど汚れてなかった。とはいえ要オイル交換だ。

ドレンボルトを外して流れ出るオイル

4イン1の集合管に交換されていたが、ドレンプラグを逃げているため、ボルトへのアクセスは楽々だった。メガネレンチもしくはソケットレンチでドレンプラグを緩めよう。 [写真タップで拡大]

暖機運転後なのでオイルはスムーズに抜き取れた。オイルパンからオイルが出なくなったらフィルターレンチを使ってオイルフィルターを緩める。一気に外さないこと。 [写真タップで拡大]

フィルターを緩めていくと内部からエンジンオイルがジョロジョロ出てくるのがわかる。一気に外してしまうとエキゾーストパイプにオイルを流してしまうので、この取り外しはゆっくりと。 [写真タップで拡大]

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キレイなウエスを使ってフィルターの締め付け座やエンジンから突き出ている中央ボルトのネジ山を拭き取り、しっかりクリーニング。汚れが酷いときにはパーツクリーナーを併用しよう。

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新品オイルフィルターの太いOリングには、指先でエンジンオイルを薄く塗布する。こんな地味な作業がオイル滲みや漏れを防止するのだ。Oリングの噛み込み防止策でオイルを塗布する。

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新フィルターは手締めで。その後にドレンポルトを復元する。ドレンガスケットは新品に交換。

オイル缶から直接注入するのではなく、必ずオイルジョッキで注入量を管理しながら作業進行しよう。 [写真タップで拡大]

クラッチカバーのオイルコーションシールを確認し、注入する。エンジンオイルの入れ過ぎは絶対NG。フィラー点検で上限以上まで注入しない。まずは下限まで注入しよう。 [写真タップで拡大]

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キャブコンディションも良い。メインキーをONにしてからセルボタンひと押しでクランキング時間を感じることなく一発始動。アイドリングで1分程度暖機してから油量点検。

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オイルフィラーの下限よりもレベルが下がったので(前後輪着地の直立状態)、追加注入してレベル範囲の真ん中よりも下にした。エンジンオイル量は上限まで入れない方が良い。

※この記事はバイクいじりの専門誌『モトメカニック』に掲載したものを加筆修正したものです。最新の雑誌は書店もしくは下記サイトにてお買い求めください。

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