レーサー岡崎静夏がじっくり乗ってみました!
岡崎静夏のホンダCT125ハンターカブ試乗インプレ【後編|スポーツバイク感覚を満喫!】
- 2020/12/31
●文:ヤングマシン編集部(高橋剛) ●写真:楠堂亜希 ●取材協力:ホンダモーターサイクルジャパン
※前ページより続く
ブレーキ、サス、車体…、スポーツバイクの感覚です
アウトドアを楽しめる装備が盛りだくさんで、「遊びに行こっかな」と気持ちをワクワクさせてくれるハンターカブですが、レーシングライダー目線でもう少し走りについて語らせてください! それぐらいインパクトがあったんです(笑)
ハンターカブで「おっ!」と思わされたのは、ピッチングモーションの分かりやすさだけではありません。接地感も豊富なんです。これは”コーナーを攻める”といったスポーツライディングレベルの話ではなく、普通の街乗りでも感じられます。
分かりやすいのは道路のちょっとしたギャップ。一般的なカブやスクーターだとハンドルまわりにゴツゴツと路面の荒れが伝わってくるんですが、ハンターカブは気になる”角”が取れているんです。サスがよく作動して、タイヤをしっかり接地させてくれている感じが伝わってきます。
まだまだありますよ(笑) ハンターカブの走りには常に余裕があるんです。例えば車線変更。小径ホイールのスクーターなどは、機敏な一方で安定感に欠ける面があります。動きすぎるっていう印象ですね。
でもハンターカブには、適度な落ち着きがあるんです。ビッグバイクに比べれば機敏な部類ということになりますが、その中にもしっかりした車体剛性に基づく安定感がある。だから、試してはいないけど限界も高いはず。その分、通常の街乗りレベルならたっぷりと余裕がある、というわけです。
前後ディスクブレーキのメリット、ストロークが長く作動性のよいサスペンション、豊かな接地感、そして安定感のある挙動…。これらはすべて、ハンターカブがある程度のオフロード走行を見越して作られているからこその恩恵じゃないかと思います。
見た目だけじゃなくて、走りの根っこの部分からオフロード対応を果たそうとしたから、スポーツしたくなる乗り味になっている。そしてオンロードの街乗りレベルでは十分な余裕がある。だから楽しい…!
ハンターカブは、バイク乗りとしてキャリアのある方たちからたくさんの注目を集めていると聞きます。自分もしばらく乗ってみて、「バイクの魅力を知っている人ほどハンターカブの良さが分かるんだろうな」と思いました。コンパクトで気軽に扱えるのに、こんなに本格的なライディングが楽しめるなら、それは乗りたくなりますよね!
ご近所の街乗りでも、低い速度域でも、スポーツバイクの乗り味が堪能できてしまうハンターカブ。クラスを超えたワンランク上の走りを私もめいっぱい楽しませてもらいました!
CT125ハンターカブ インプレションまとめ
- スタイリング:外で遊ぶ楽しさがそのままデザインされているみたい。「アレもしたい、コレもしたい」と夢と可能性がふくらみます。
- スポーツ性:車体の剛性感やサスの分かりやすさ、接地感など、立派なスポーツバイク。ライダーが主体になって操れます。
- ツーリング:パフォーマンスとしては十分! 高速に乗れないから近くがメインだけど、急がないなら1泊ツーリングもイイなぁ。
- 街乗り:基本はカブなのでもちろん得意分野。ですが、ただの移動手段というよりは操作を楽しみたくなる”バイク”です。
- コストパフォーマンス:原付二種としては高く感じるかもしれませんが、乗ってみれば走り+遊びのレベルの高さに誰でも納得できるはずです。
CT125ハンターカブ ディテール徹底解説
【ハイマウント吸気ダクト&サイドエアクリーナー】[左] ちょっとした川なら渡れてしまいそう!? 夢のある可能性を楽しませてくれる装備。[右] エアクリーナーはシート下左側に配置。「オリジナルの吸気レイアウトにそそられます」(静夏さん) [写真タップで拡大]
【ブレーキ&サスペンション】フロントブレーキはφ220mmディスクを採用。ABSを標準装備している。作動性のいいフロントフォークと相まって、ピッチングも感じやすい。リヤブレーキはφ190mmディスクの採用でコントローラブル。走りにスポーツ性をもたらしている。リヤのアクスルトラベルは77mmを確保。 [写真タップで拡大]
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