●文:ヤングマシン編集部(沼尾宏明)
“アドベンチャー”というジャンルの立役者であり、代表格に君臨するBMWのGSシリーズ。’20年は初代R80G/S(’80)の誕生から40周年の節目で、これを祝う記念カラーが投入される。パリダカレプリカとして有名なR80/100GSをモチーフに、R1250/G310/F850/F750の各GSシリーズ総出で記念イヤーを祝う。
’21 R1250GS/アドベンチャー
GSシリーズ40周年に合わせて、R1250が機能を熟成した。伝統のボクサーツインは、主要諸元に変更はないもののユーロ5に適合。これまではプレミアムラインの装備だったトラクションコントロールを標準で備え、走行モードに”エコ”を追加した。シート下に12V電源を新設したのもトピックだ。
さらにオプションで、走行モードの”プロ”や高度なヒルスタートコントロールプロを設定。光軸が上下可動するアダプティブヘッドライトも選べる。無敵のGSがより完成度を増したと言えるだろう。
’21 G310GS:フルLED化と電子制御スロットル投入
普通二輪免許で乗れるGS=G310GSは、フルLED化を達成し精悍さアップ。顔の印象もシャープになった。従来のテールに加え、ヘッドライトとウインカーをLED化した恩恵だ。さらに電子制御スロットルを与え、ユーロ5に適応したほか、アイドリングの自動調整機構やアシスト&スリッパークラッチも獲得している。
兄弟=G310RはLED化で一気に先進性アップ
GSより1年早い’15年に登場したネイキッド仕様・G310Rもモデルチェンジ。フルLED化とともに、ヘッドライト横のカウルやシュラウド、タンクカバーが新デザインとなり、兄貴分F900R風のフォルムとなった。電子制御スロットルを搭載した前方吸気&後方排気ユニットなどの変更点はGSと同様だ。
【’21 BMW G310R】●国内予想価格:調査中 ●国内予想発売時期:’21年春 [写真タップで拡大]
’21 F850GS/アドベンチャー&F750GS
F750/850GSシリーズの40周年記念カラーは、タンクやシートサイドに黄色をあしらう。さらに’21では、トラクションコントロールとコーナリングABSが標準となり、LEDウインカーを採用。メーター右側にUSBソケットも備えた。
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