●文:ライドハイ編集部(小川勤)
2020年、250ccクラスに4気筒エンジンを投入してきたカワサキ。ニンジャZX-25Rが持つスポーツ性の高さは、単純に「回るエンジンは気持ち良い!」と思わせてくれる。そのエンジンのボア×ストローク[50.0×31.8mm]にはどんな意味が込められている?
ZXR250の1991年型以降よりも、さらに1mmビッグボアに
2020年に登場したカワサキNinja ZX-25Rのエンジンのボア×ストロークは、50.0×31.8mmというショートストローク。これは以下に並べる往年の250cc/4気筒と比較するとすぐにわかる。
1989年に登場、1991年にモデルチェンジしたカワサキZXR250は、ボアが初期型よりも1mm拡大されてボア×ストロークが49.0×33.1mmになった。1987年に発売されたホンダのCBR250Rと1989年に発売されたCBR250RRは48.5×33.8mm。1985年に登場したFZ250フェザーと1986年に発売されたFZR250は48.0×34.5mm。1987年に登場したGSX-R250は49.0×33.0mm。
往年の名車たちと比較するとNinja ZX-25Rはビッグボアのショートストローク。しかし、この巨大なボアこそがNinja ZX-25Rの力強い加速に欠かせなかった。燃焼する力を大きくすることで、スロットル開け始めのトラクションを稼ぎ250cc/4気筒らしい加速を可能としているのだ。
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