スパナやドライバーと異なり、どんな作業に使われるか想像できないのがプライヤーだ。掴むのか、曲げるのか、ねじるのか? クニペックスは想定外を想定外とせず、あらゆるシーンで世界最高を目指した製品開発を通じてユーザーに認められてきた。本記事ではそのうち一度は使ってみたいツール7点を紹介する。
一度使えば戻れなくなる、クニペックスの超高機能プライヤー
クニペックスを代表するプライヤー「コブラ」や「アリゲーター」は、単に掴み系工具というだけでなく、発明品という意味でも画期的な存在である。
ジョイント部のプッシュボタンを押して開口幅を調整できるのがコブラの特長だが、クイックセットは開いたアゴを閉じる際にロックボタンを押さなくても良い。さらにスマートグリップになるとボタン自体が存在せず、ラジオペンチやニッパを扱うような感覚で0mmから最大36mmのナットをがっちり掴める。
クニペックスでは当たり前だが、この高い機能を超えるプライヤーは他に存在しない。一度クニペックスを使うと戻れなくなるのは、それだけの理由があるからだ。
コブラES:クニペックスを代表するツール。ディティールの違いで使い分けたい
三枚合わせでアゴ先のねじれを防止するボックスジョイント部、握らず上ハンドルを押しつけるだけで加える力が増幅される構造、ボルトやパイプなど形状を問わずどんどん食いついていくアゴなど、コブラシリーズにはクニペックスの独創性がすべて詰め込まれている。
コブラ クイックセット
コブラXS:全長100mmのコンパクトサイズでもクニペックスのDNAを完全継承
新製品として発売早々大ヒットとなった手のひらサイズの超コンパクトコブラ。小さいながらボックス構造のジョイントや平行四辺形のアゴ形状など、コブラの基本性能は余さず盛り込まれている。
スマートグリップ:事前の口幅合わせは不要。握るだけで最適の幅になる自動調整が快適
左利きの作業者がコブラを使う際、ロックボタンが逆になり押しづらさを感じる場面があるが、ジョイント部にボタンがないので利き手に関係なく使いやすい「スマートグリップ」。使用時は開口幅全開がデフォルトで、ハンドルを握るだけでベストの位置に閉じる。
圧着プライヤー:ギボシからスリーブまで圧着できる万能型。精緻な成形技術で配線をしっかりかしめる
配線の切断や被覆剥き、圧着端子やギボシ端子のかしめ、ボルトやビスを切断できるカッターをひとつにまとめた、電気いじりの必需品。日本のメーカーでは電工ペンチと呼ばれることも多い。
スプリングホースバンドプライヤー:先端のチップが自由に回転。がっちりつかんだホースクランプは逃がさない
アゴ部分の先端に、スプリングタイプのラジエターホースバンドのツマミをしっかりくわえられるチップが取り付けられたプライヤー。このチップがバンド張力に追従し、ホースバンドをこじっても外れないのが特徴。
コンビネーションシェア:長時間作業が楽になる刃先角度で、紙/プラスチック/アルミ素材をカット
焼き入れ、精密研削されたステンレス製の刃により、ボール紙やプラスチック、アルミホイルや黄銅製ホイルの切断に適したニッパー。スチール製ワイヤーやブリキ板などには使用できない。
【約1000点のクニペックス製品をすべて見られるショールームがオープン】クニペックスには、プライヤーやラジオペンチ、ニッパーなど約1000点の製品がある。その膨大なラインナップがすべて揃う日本唯一のショールームが「ワールドインポートツールズ横浜」内にオープン。コブラやアリゲーターなど人気製品はもちろん、一般的な工具ショップでは見ることのできないレアな製品もこの場で見て購入できる、工具好きには見逃せないスポットだ。【クニペックスショールーム】●住所:神奈川県横浜市都筑区荏田南1-17-4 ワールドインポートツールズ内 ●営業時間:月~金11~19時 土日祝10~18時 ●定休日:水木
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