●文/写真:ウィズハーレー編集部 ●取材協力:S&Fモーターサイクル
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数年前にアメリカで確立されたパフォーマンスバガースタイル
「ストリートグライド」のデビューは、ハーレーに新しいツーリングモデルの時代を開かせた画期的な出来事だった。
シンプルなシルエットゆえに、若い世代がツーリングモデルに着目したのだ。その流れは現代でも脈々と続くスタイルとなったが、もう一方で、FX系のクラブスタイルというムーブメントも立ち上がった。
数年前から本国アメリカでは、双方を融合したような「パフォーマンスバガー」というスタイルが確立。エボリューション時代のハーレーオリジナルに存在した、FXRTのアッパーカウルを現代のモデル装着したカスタムが登場したのだ。
エボリューション以降のツーリングモデルは、独自の思想で軽快なハンドリングを得るために、フロントフォークをマウントするトリプルクラウンが逆オフセットとなっている。そのせいで、ストリップ等のカスタムは敬遠されるのだが、S&Fモーターサイクルが手がけたこのカスタムマシンは、象徴的なカウルを取り付けることで大きなイメージチェンジに成功した。
フロントホイールは、細身の19インチサイズを採用して、全体のシルエットは、ほとんどFX系に見える。アッパーカウルやロワーカウル、サドルバックもまたFXRTの復刻パーツだが、マウントステーはすべてS&Fにてワンオフ製作されたもの。
そして外装の塗装はエンブレムやラインを描かないソリッドなものだが、これはオーナーからの注文で、「少しヤボで未完成っぽくしたい」という要望なのだという。
フレームや足回りが現代のモデルだから高剛性で、走行性能は抜群。そんなFXRTレプリカは、大きな魅力がある1台ではないだろうか。
もちろんエンジンチューニングも施され、パワーフィーリングも向上している。
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