●文/まとめ:ヤングマシン編集部(沼尾宏明)
’21年以降、バイク新車ラインナップに大変動が起きる。欧州で’21年1月から次期排ガス規制のユーロ5が全面導入され、規制をクリアしていない車両は”絶版”を余儀なくされてしまうのだ。新型の噂を含め、どんなマシンが生き残るのか、はたまた去りゆくのか緊急予想を敢行。本記事では250cc以下・軽二輪/原付二種クラスの動向をまとめた。
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アンダー250ccクラス:レブル以外はまだ当面先か
フルカウル250に遊びゴコロのある原付二種と、人気モデルがひしめくこのクラス。日本だけでなく規制が緩やかなアジア圏がメインターゲットのためか、次期排ガス対応はまだ進んでいないのが現状。日本で全面適用される’22~’23モデルあたりに注目だ。そんな中、レブル250に動きがありそう。欧州でも販売中のCRF250シリーズなどとエンジンが共通だけに、一挙リファインとなる?
軽二輪(250cc):直4とツイン、最強ニーゴーはともに残り2年?
’21 カワサキ ニンジャZX-25R/SE [ユーロ4]
ニーゴー直4がついに復活。ZX-25Rインドネシア仕様はユーロ3相当で50psなのに対し、国内仕様は吸排気系が変更され45ps。将来的な存続には残り2年で規制対応が必要だ。
’21 ホンダCBR250RR [ユーロ4]
ツイン勢で最強のCBR250RRが’21でマイナーチェンジ。心臓部は新形状ピストンで圧縮比を向上するなど徹底熟成し、3ps&0.2kg-m増を果たした。排ガスはユーロ4のままだ。
ヤマハYZF-R25/ABS [ユーロ4]:ミニR1、’20はカラー変更で熟成
’15で国内デビューしたYZF-R25。’18でユーロ4に対応し、’19で倒立フォークを獲得した。’20はYZF-R3とも色変更のみで、規制対応が待たれる。
スズキ ジクサーSF250 [ユーロ4]:復活の油冷スポーツ
最新技術を注入した油冷SEP単気筒を搭載し、’20デビューしたジクサーSF250。走りも燃費も良好だ。
スズキGSX250R [ユーロ4]:実用性の高い心臓を熟成
GSR250譲りの水冷並列2気筒を改良し、H28年規制をクリアしたGSX250R。’19年の夏に新色を追加したが、ユーロ4のままだ。
ホンダ レブル250/Sエディション [ユーロ4]:ベストセラーはユーロ5対応間近?
2年連続で国内販売1位を記録した人気車・レブル250は、規制対応が近いと予想。新エンジンがCB250Rなどにも搭載されるハズだ。
ヤマハ セロー250ファイナルエディション [ユーロ4]:ロングセラーがまたひとつ消えゆく
’85年の登場以来、人気のトレール車・セロー250。’18で空冷単気筒がH28規制に対応したが、生産終了が決定した。理由は排ガスに加え灯火類の認証基準変更によるもの。将来復活するとしても全面新作になるだろう。
原付二種(125/110cc):ホンダ125系ファミリーも対応はこれから
ホンダは、グロムの空冷SOHC2バルブ単気筒をベースに、多彩な125を展開中だ。各車とも独自のフレームを採用するほか、キャラに合わせて出力特性を変更し、最適化している。’21新型グロムがユーロ5に対応したため、同系125の適合は近いと予想される。
ホンダCT125ハンターカブ [ユーロ4]:外見も走りもジックリ造り込んだ
根強いファンが多い往年のCT110をオマージュし、’21年6月に登場したCT125ハンターカブ。スーパーカブC125の心臓をベースに、アップマフラーやハイマウント吸気ダクトなど数々の専用パーツを備え、スタイルとオフロード向けの走りを磨いた。
ホンダ スーパーカブC125 [ユーロ4]
初代スーパーカブC100のスタイルを再現。’20は新色が登場した。
ホンダ モンキー125/ABS [ユーロ4]
50cc版モンキーの後継として’17に登場。’20で黒を追加した。
ホンダ スーパーカブ110 [ユーロ4]:前回はほぼ新設計で乗り切った
国民的バイクの110版は’18で空冷単気筒を全面改良。さらに2つの触媒などでH28年規制に対応した。2年後の規制はキビしそうだが、ホンダならきっと…!
スズキGSX-R125 ABS [ユーロ4]:グローバル車だけに続投の可能性アリ
フルカウルに前後17インチ、パンチのある水冷単気筒を装備するGSX-R125。’20年6月に兄貴分と同様の記念カラーを追加した。欧州ほか各国に展開されており、規制対応を期待できそう。
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