’21年以降、バイク新車ラインナップに大変動が起きる。欧州で’21年1月から次期排ガス規制のユーロ5が全面導入され、規制をクリアしていない車両は”絶版”を余儀なくされてしまうのだ。新型の噂を含め、どんなマシンが生き残るのか、はたまた去りゆくのか緊急予想を敢行。まずは規制の概要を改めて紹介するとともに、絶滅もしくは絶滅が危惧されるモデルを集めてみた。
迫りくる次期排ガス規制
欧州と日本で導入される次期排ガス規制は、現在のユーロ4(H28年規制)より一段と厳しい。これを乗り越えられないモデルは、適用時期以降、生産NGとなってしまう。特に欧州は、現行車も「’21年1月まで」とリミットが近い。
規制は日欧とも同内容で、排出ガスに含まれる有害物質に一層の削減が要求され、耐久検査は2万→3.5万kmに強化。より高度な車載式故障診断装置も必要だ。ただし国内では’22年11月まで猶予があるため、欧州では終売でも日本で存続する例もあるだろう。
なお同じマシンであっても、欧州仕様は「ユーロ5」、国内仕様は「H28年規制適合」(ユーロ4相当)と表記が異なるケースも。これは日本の規制開始が遅く、認証試験を受けていないことが理由で、実質は同じと考えられる(本特集においては、この場合はユーロ5準拠として表記する)。
欧州の現行車は’20年末がリミット!
欧州の次期規制「ユーロ5」は’21年1月から全車に適用。ただし適用日以前に認証を受けた車両は、在庫車として規制以降も一定数の販売は可能だ。なお規制内容が発表されたのは’13年。以降は規制を視野に入れたモデルが多い。
国内では’22年11月まで存続OK
国内では「令和2年(平成32年)排出ガス規制」として実施。欧州より適用時期が遅く、12月1日以降の新型車から義務付けに。50㏄は対応困難なため、時期が延期された。
生産終了決定or絶滅が危惧されるモデル
大型スーパースポーツ
大型ツアラー
大型ネイキッド
400ミドル以下
次期排ガス規制をクリアして生き延びるモデルは?あるいは対応できず絶版となってしまうモデルは? 次ページ以降、新型情報も交えてさらに予想を進めたい。
●まとめ:沼尾宏明 ヤングマシン編集部 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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