ヤマハ トレール250 DT1をレストア

EZブラストの”重曹パウダー”クリーニングで旧車エンジンの外観をリフレッシュ

  • 2020/10/7
EZブラストの"重曹パウダー"クリーニングで旧車エンジンの外観をリフレッシュ

エンジンは好調らしい? それなら分解は中止!

今回のクランケであるヤマハ トレール250 DT1。空冷2スト単気筒エンジン、しかもシンプルなピストンバルブ構造なので、正直言って完全バラバラのオーバーホールでも、決して難しくはないと思う。250cc単気筒と言えば、カワサキF8やホンダエルシノア250のオーバーホール経験はある。125cc以下なら数知れず……。

正直、フルオーバーホールしてみたい気持ちはあったが、最後に試運転した際に「すごくエンジンが静かで、ミッションも5速までスムーズに入った。クラックッチの切れも良かった」との申し送りがあったので、その言葉を信じてみようと思ったのだ。仮に、エンジン始動後に気になるノイズや不具合があったなら、そこでオーバーホールを決意すればいいとも……。

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前オーナーの申し送りでは、最後に利根川土手で走ったときに「気になるエンジン音はなく、吹けも良かった」そう。だから今回はエンジン腰下は分解せず、腰上とカバー類を化粧直しすることに。

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“排気漏れあるある”ですね。レーシングチャンバーをフローティングマウントするような構造の初期シリーズのDT1。フランジ隙間に押し込む”ヒモ”のようなガスケットが抜けてしまったのか?

それでは、エンジンをどうするのか? その答えが、環境に優しい重曹をメディア(研磨材)として使用する新技術「EZブラスト」だった。重曹由来のブラストなら、仮にエンジン内部に混入しても洗浄除去しやすいし、エンジンの暖機中にガス化してしまうはず。

EZブラストジャパンにそんな話をしたところ、ぜひ試してほしいとの返事をもらい、車体から降ろしたままのコンプリートエンジンをそのままラボへ持ち込むことにした。

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直圧式で重曹メディアをブラストし、その途中で水道水を混合させてウエットブラスト化する「EZブラスト」。直圧式ブラストが基本なので、水分は大敵、コンプレッサーのエアードライヤーは、しっかり機能させよう。

さて、本来なら油汚れはしっかり洗浄した方が絶対に良いはずである。しかしここで試してみたかったのが、油汚れに対するEZブラストのアドバンテージだった。

結果は下の写真の通りで、かなりの汚れでも時間を掛ければキレイに仕上げることができることがわかった。とはいえ、どうしてもブラスト時間が長くなってしまうので、油汚れは事前に灯油で分解してブラッシングし、灯油やパーツクリーナーで洗浄することをお勧めしたい。

車体に搭載されているエンジンを美しくしたり、中古車仕上げの手段としてEZブラストを利用するのは、かなりの視覚的効果=美しさを得られるので、効果的だと思う。

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本来なら、ドライブチェーン周り油汚れは灯油をしっかりスプレーしてからブラシでゴシゴシやって油を分解し、最後に灯油で洗い流してから作業するのがベストです。

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フライホイールは事前に取り外してから持ち込んだ。マジックパウダーショットでこんな感じの仕上がりになる。長年の風合いを残しつつクリーンナップできる最善の方法だろう。

EZブラストの"重曹パウダー"クリーニングで旧車エンジンの外観をリフレッシュ

油汚れでギトギトだったドライブチェーン室もご覧の通り。しかし、クリーニング効率が良くないので、事前に油汚れは灯油で洗浄した方が絶対に良い。重曹パウダーを有効利用するためだ。 [写真タップで拡大]

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丸ごとエンジンクリーニング後に腰上を分解した。ガムテープでマスキングしてからアルミナメディアでDIYサンドブラスト。

取材協力:EZブラストジャパン
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※この記事はバイクいじりの専門誌『モトメカニック』に掲載したものを加筆修正したものです。最新の雑誌は書店もしくは下記サイトにてお買い求めください。

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