ヤマハ YZF-R7:待望のお手頃ミドルスポーツ。ファンな走りと価格に期待
一方のヤマハについては、誰もが扱いやすく、回せばスポーティなMT-07の並列2気筒を積んだスーパースポーツ「YZF-R7」を妄想。R6のようなレース指向ではなく、アプリリアRS660と同様に、フル電脳やウイングなど本気で造り込みながら、適度なパワーを持つ軽快FUNライドマシンを希望したい。軽さが自慢のMT-07だけに、あとはパワーを100ps付近にまで高めてくれれば最高だ。これぞ万人をスポーツの世界に誘う、MT-07のコンセプトを一段と推し進めたモデルとなるハズ。もちろん価格も“フレンドリー”なのが条件だ。
【ベース車両: ’20 YAMAHA MT-07】新設計パラツインと鋼管フレームで、400クラス並みの車重を実現。’14年のデビュー以来、懐は広く、奥の深い走りが支持を集めている。価格もお手頃だ。

■水冷4スト並列2気筒 688cc 73ps/9000rpm 6.9kgm/6500rpm 183kg(装備) ●価格:79万2000円
【ライバル:KAWASAKI Ninja 650】’20で刷新されたパラツインスポーツ。走りは快適性を重視し、車体もしなやか系だ。クラスで唯一、スマホと連動可能なカラー液晶メーターも獲得。

■水冷4スト並列2気筒649cc 68ps/8000rpm 6.4kg-m/6700rpm 194kg(装備) ●価格:88万円(KRTエディションは90万2000円)
〈参考〉アプリリアRS660:新潮流はミドルツインのスーパースポーツだ
ミドルスポーツに新風を巻き起こしそうな存在が、’20年登場予定のアプリリアRS660だ。扱い切れないリッターSSと対照的に、公道での操る楽しさを徹底追求したのがミソ。シンプルながら必要十分な100psを発生する並列2気筒を、軽いアルミフレームの車体に積み、6軸IMUほか上級モデルと同じ電脳デバイスやボックス型ウイングまで備える。ビギナーでも買いやすい控えめな価格帯を目指しており、時代の流れはFUN系に傾くか。
●文:沼尾宏明 ●CG:白圡学 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
創刊48年のヤングマシンが蓄えた知恵とカンをベースに、願望&妄想も織り交ぜながら導き出すバイクの近未来予想。次ページでは大排気量化もしくは過給機を備えたモデルについて、HAYABUSA、エリミネーター、VMAXについて予想する。
〈特集〉バイク新車近未来予想
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