ビッグボクサーエンジンを積んだクルーザーとして話題のBMW R18がついに日本上陸を果たした。リジッドフレーム風のクラシックスタイルの車体に伝統のボクサーツインの組み合わせは、クルーザーファン垂涎。このセグメントに新しい風をもたらすことは間違いないだろう。
●文:青木タカオ ●写真:真弓悟史 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
クルーザーセグメントで大暴れする予感大!!
今般の新型コロナウイルスの影響により中止となったが、BMWは米国テキサス州オースティンのハンドビルトショーで「R18」を初公開する予定だった。クルーザーの本場でいち早く披露し、その市場に殴り込みをかけようという意図がわかる。カスタムパーツも早々に用意し、バンス&ハインズやローランドサンズデザインなど、いずれもアメリカブランド。新境地にかけるBMWの意気込みはかなりのものだ。
そもそも姿を現したときから既存路線とはまったく異なり、カスタムファンの琴線に触れてきた。ミラノショーやインターモトではなく、イタリア北部コモ湖のカスタムショー”ヴィラデステ”で2016年4月に「R5オマージュ」を見せ、’18年のヨコハマ・ホットロッドカスタムショーでエンジンだけがカスタムバイクに積まれた。’19年のヴィラデステで「コンセプトR18」を発表すると、ミラノショーではビキニカウル付きの「R18/2」も披露。メーカーが新型車を発表するお行儀のいい見本市ではなく、カスタムシーンの中心で発信を続ける、まさに掟破りの登場である。
【モチーフは84年前に登場したR5】リヤサスを持たないリジッドフレーム風の美しいシャシーは、1936年式R5(写真右)を再現したもの。’16年のカスタムショーで「R5オマージュ」を発表したことが、R18(写真左)デビューの序章だった。
実車を見て、まず感じるのが低重心であること。コンセプトモデルでは大径ホイールが用いられていたが、フロント19/リア16でベッタリと路面に吸い付くような走りが想像できる。実際に跨って、車体を引き起こしてみたが、345kgの車重を感じないのも重心が低いから。
そして細部に至るまで質感が高い。サウンドも重厚感があり迫力満点だ!!
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