※本記事で取り上げる「初」は、公道走行可能な量産二輪市販車としての”初”を意味します。なお、その定義には諸説ある場合があります。
’88 ホンダGL1500ゴールドウイング〈世界初・リバースシステム〉重厚巨艦も楽々取り回す
真のキングオブクルーザーを狙い、’88年、GL1200が1500に進化。従来の水平対向4気筒1182ccに対し、6気筒1520ccを採用したほか、クルマ並みの豪華装備を与えた。一方、車重の増大で取り回しが困難になったため、世界初のリバースシステムも新開発。セルモーターでリバースギヤを駆動し、車速を電子制御するスグレモノだ。
’88 BMW K1〈世界初・ABS〉いち早く導入した先進の安全装備
ドイツ・アウトバーンを快適に走るために生まれたクルーザーがK1。高速走行に対応すべく、ホイールのロックを防止するABSが初搭載された(北米以外はオプション)。既にクルマで普及していたが、バイクにはその後も広まらず、一般化するのは’00年代後半からとなる。
’96 ヤマハDT230ランツァ〈世界初・トラクションコントロール〉リヤタイヤの不要な滑りを抑制
開発ベースのDT200WRがモトクロッサー的な特性だったのに対して、DT230ランツァは林道での楽しさを重視して開発。量産車初の機構だったにも関わらず、リヤタイヤのスライドを適度に抑制するトラクションコントロールは、多くのライダーから絶賛された。
’97 ホンダCRM250AR〈世界初・AR燃焼〉2ストの未来を提示したAR燃焼
CRM250シリーズの最終型に導入されたARは、2スト特有の自己着火現象を、数多くのセンサーとコンピューターを用いて意図的にコントロールする画期的な技術で、扱いやすさと燃費の向上、排ガス浄化を実現。なおARの基礎研究は、ラリーレーサーのEXP-2で行われた。
’99 ホンダ ジョルノクレアデラックス〈世界初・アイドリングストップ〉先進的機構を備える50ccスクーター
近年のスクーター界で普及が進んでいるアイドリングストップシステム。その先鞭を付けたのはホンダで、初採用車のジョルノクレア・デラックスは、今から20年以上前に登場。
●文:沼尾宏明、中村友彦 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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