その年のモデルから一般投票で人気ナンバー1を決めるガチ企画「マシン・オブ・ザ・イヤー」。逆輸入車など国内メーカーの輸出モデルから人気ランキングを決める「ストリートスポーツ海外モデル部門」は、ヤマハ YZF-R1/Mが’18以来のトップに返り咲いた。
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「マシン・オブ・ザ・イヤー」(以下MOTY)」は、その年に新車として販売されたバイクの中から人気ナンバー1を決める読者投票企画。'72年創刊のヤングマシンは、翌'73年からカー・オブ・ザ・イヤーのバイ[…]
海外モデル部門〈概観〉カワサキ勢が逆転、総合部門と異なる順位変動に注目
総合部門2位のYZF-R1が、順当に海外モデル部門首位をゲット。’17年は1位、前回は2位に甘んじたが、再び栄冠を手にした。前回トップのNinja H2がビッグバイク部門に移籍したとはいえ、この強さは本物だ。
これに、宿命のライバル同士であるNinja ZX-14Rとハヤブサが続いた。14Rは、総合部門でハヤブサの後塵を拝したものの、部門別ではキッチリお返ししているのが興味深い。4位はZ1000。こちらも総合で上位だったYZF-R6やGSX-R1000を押し退けて進出を果たした。
海外モデル部門 第1位:ヤマハ YZF-R1/M[641票]
’18以来のリベンジ達成!
総合2位の成績に続き、YZF-R1/Mが’18年以来2年ぶりに部門優勝にも輝いた。’18ではクイックシフターをダウン対応とし、電脳システムを最新型にアップデート。’19は色変更のみだったが、レースでの活躍もあり、最強スーパースポーツのイメージがすっかり定着したと言えよう。次期型も登場し、王座は安泰か?
【’20で丹念にリファイン】 ’15デビューの現行型が初の大変更を行う。心臓は新排ガス規制に対応しつつ、高回転域のトルク増を実現。センサー式スロットルを採用したほか、エンブレ制御などの電脳を強化した。車体は空力特性を5%改善し、R1Mはサスも刷新。ライバルをさらに突き放す。
海外モデル部門 第2位:カワサキ Ninja ZX-14R[383票]
逆襲を果たした音速の貴公子
200psのメガツアラー「Ninja ZX-14R」が、ついに国内導入終了。去りゆく旗艦に敬意を表してか、総合部門と同様、順位が大幅に上昇した。総合で敗れたハヤブサに部門別では見事雪辱を果たした格好だ。
【次がラスト!2色が発売中】正規輸入元のブライトから’20年型のファイナルモデルが入荷中。黒×ライム、白×赤の2色で、取り扱いはブレンボ+リヤオーリンズのハイグレードのみとなる。
海外モデル部門 第3位:スズキ ハヤブサ[371票]
登場11年目ながら不滅の人気
197馬力&15.8kg-mの大パワーに、流線形フォルムが今なお色褪せないハヤブサ。ZX-14Rに惜敗するも、前年と同じ3位をキープした。’08で2代目に進化して11年経過しながら、この人気は驚異的。新型への期待が膨らむばかりだ。
【北米で新色の’20年型が登場】日本と欧州では排ガス規制ユーロ4に対応せず生産終了したが、独自の規制を敷く北米ではいまだ販売中。’20年型として銀と真紅が登場した。
順位 | 得票数 | メーカー | 車名 | 前年順位 |
1 | 641 | ヤマハ | YZF-R1/M | 2 |
2 | 383 | カワサキ | Ninja ZX-14R | 9 |
3 | 371 | スズキ | ハヤブサ | 3 |
4 | 279 | カワサキ | Z1000 Rエディション | 6 |
5 | 246 | ヤマハ | YZF-R6 | 5 |
6 | 166 | スズキ | GSX-R1000 ABS/R | 4 |
7 | 97 | スズキ | GSX-R750 | 8 |
8 | 71 | スズキ | GSX-S1000 ABS/F | 10 |
’19年の人気マシンを2300人の一般投票で決めた「第47回マシン・オブ・ザ・イヤー」。次ページではストリートスポーツビッグバイク部門のランキングを発表する。
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