長旅もちろんOKの快適機能進化形

’20ホンダCRF1100Lアフリカツイン、充実のハイテクユーティリティをチェック

’20ホンダ新型CRF1100Lアフリカツインシリーズは、前ページでも解説した通り、アドベンチャースポーツESの電子制御サスペンションを軸として走行性能を大きく進化させたが、ユーティリティ機能/装備面も負けてはいない。より遠く、どこまでも走っていける快適装備が追加されている。


●文:谷田貝洋暁 ●写真:関野温 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

エンジンガードやフォグランプ、ラリーステップなどの純正アクセサリーも豊富なアフリカツイン。とくにアドベンチャーツアラーとして装着率が多いパニアケース&トップボックスには、今回、堅牢なアルミ製のハードタイプが用意される。パニアケースの容量は右側33L/左側37L(許容重量:各10kg)で、トップボックスは42L(許容重量:6kg)。ホンダ純正アクセサリーとしてきちんと走行テストを行い、”キッチリ問題なく走れる”と太鼓判を押された製品で安心。純正ならではの使いやすいワンキータイプであるのも魅力だ。

おまけ情報:シート高が下がってライポジもイイ感じに

前作アフリカツインアドベンチャーのシートも高さが変えられたが、高い方はなんと890mm。1週間ほど乗り回した際には最初こそ高い方で頑張っていたのだが、どこかのタイミングで低い方の870mmに下げて以来、二度とシートを上げなかった。あまりにシートが高かったのだ。

その点で言えば、’20モデルのアフリカツインはシート高810mm~830mm、ストローク量の増えた〈S〉では850mm~870mmと、前作とは比べられないほど足つき性が向上している。

STD〈Hi:830mm〉

ホンダCRF1100LアフリカツインSTD

STDのHiポジションは830mm。アドベンチャースポーツと同じシート高のため、足つき性そのものは変わらないが、仕様によっては24kgもの重量差が生まれることもあり、体感的にも軽い印象を受けた。

アドベンチャースポーツ[Hi:830mm]

ホンダCRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツ

アドベンチャースポーツのHiポジションも、STDと同じ830mm。なんとか両足のかかとが着く良足つき性。アドベンチャーモデルを諦めていたライダーには、是非とも一度またがってもらいたいシート高だ。

アドベンチャースポーツ[Low:810mm]

ホンダCRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツ

シートを取り外して組み替えると、さらに20mmほどシート高をダウンさせられる。もはや膝の曲がりに余裕ができるくらいに足つきがよくなる。

アドベンチャースポーツ〈S〉[Hi:870mm]

ホンダCRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツ〈S〉

ロングストローク仕様の〈S〉だと、フロントストロークが45mmほどアップしているため、最低地上高も40mmほどアップ。当然ながらかかとは浮くが、とはいえ支えられないほどではない。

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