SHOWA EERA搭載の電脳アドベンチャーモデル

ホンダ2020新型アフリカツイン「アドベンチャースポーツES」専用搭載の電子制御サスペンションを解説

  • 2019/12/24
CRF1100L Africa Twin ES

ホンダのアドベンチャーフラッグシップ・CRF1100Lアフリカツイン。2020モデルでは、電脳面をさらに強化したグレード「アドベンチャースポーツES」をラインナップ。電子制御サスペンションSHOWA EERAと5種のライディングモードの組み合わせで、世界中のあらゆる道を駆け抜ける。

SHOWA EERAがあらゆる道で瞬時に対応

アフリカツイン ’20モデルで新たに登場する、電子制御サスペンション・SHOWA EERAを搭載したバージョンが「アドベンチャースポーツES」。このサスペンションは、IMUとストロークセンサーが連動し、車体の姿勢を検知しながら速度や路面の凹凸に合わせてリアルタイムで減衰力を調整する、いわゆるセミアクティブサスペンションだ。減衰力をソレノイドバルブで制御することから、ステッピングモーターを使用するタイプよりも2倍の追従速度を持っているのが特徴。市販車ではカワサキのニンジャH2 SX SE+、ヴェルシス1000SEなどにも採用されている。

CRF1100L Africa Twin ES
ESにはSHOWA製EERA(Electronically Equipped Ride Adjustment)を採用。サス本体のストローク量はフロント230mm/リヤ220mmでSTDと同じになり、足着き性が向上している。
CRF1100L Africa Twin ES
(左)IMUから得た車体姿勢、速度、ストロークセンサーで得た路面状況などから導かれる最適な減衰力になるよう、左側のソレノイドバルブで調整する。(右)EERAは前後サスに組み込まれている。フロントは右側にストロークセンサーを持ち、ここでサスの伸び縮み具合を常に計測する。

シチュエーションに応じて変更可能なライディングモード

アドベンチャースポーツESのEERAはメーターパネルのメニューからセッティングが行え、オンロード向けとしてソフト/ミディアム/ハードの3種類のモードを持つほか、オフロード専用モードをプラス。また、リヤのスプリングプリロードはサスペンションのモード設定とは別に、1人乗り/1人+荷物/2人乗り/2人+荷物の4種類に加え、ユーザー設定も可能だ。また、ダンピング特性も前後とも24段階に調整することができる。これにIMUで強化されたトラクションコントロールや、エンジンブレーキコントロール、ウイリーコントロール、コーナリングABSといったSTDと共通の電子制御まわりをプラス。

ライディングモードも従来のツアー/アーバン/グラベル/ユーザーに、オフロードが新たに加わり、街乗りから本格的な冒険旅行まで、あらゆるステージで活躍できるマシンとして、新型アフリカツインは全方位をカバーする揺るぎない性能をものにしたと言えよう。

CRF1100L Africa Twin ES
ライディングモードにはオフロードモードが追加。ユーザーモードも2つに増えた。設定は手元スイッチとメーターパネルで行うことができる。これは全グレードで共通だ。
CRF1100L Africa Twin ES
(左)東京モーターショー2019に出展されたアドベンチャースポーツESには、ETC2.0車載器が搭載。従来も国内仕様のアドベンチャースポーツには標準装備となっていた。(右)新型のシート下には書類と工具+αが 入る小物入れ。シート幅は従来から40mmスリムになり、シート高と合わせて足着き性に大きく貢献している。

●まとめ:宮田健一 ●写真:真弓悟史

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