シリーズ最高のセールスを誇った’88年型のホンダNSR250R(MC18)。同モデルには通常のオイルシールが採用されていたが、代替パーツとして井上ボーリングが開発した「ラビリンス仕様」が供給されている。
●文:モトメカニック編集部 ●写真:たぐちかつみ ●取材協力:井上ボーリング ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
NSR250R全モデルにラビリンスシールがラインアップ
圧倒的な高性能によって数多くのファンに愛され続けているホンダNSR250R。初代モデルのMC16から最終モデルのMC28まで、各車に根強いファンが存在している。
メーカー純正部品の絶版問題は、特定パーツに限らず実に深刻だ。しかしエンジン部品に関しては、心強いニュースもある。アルミメッキシリンダーの再生で高い評価を得ている井上ボーリングでは、メーカーにかけ合い、クランクシャフトの専用部品であるセンターシールや特殊ベアリングを供給メーカーへオーダーできる体制を構築、通常のオーバーホールサービスを積極展開してきた。
NSR250Rにおいては、新世代極薄ラビリンスシールを使った「LABYRI®」を用いてのMC16/MC21/MC28オーバーホールが好評なため、ベストセラーモデルとして知られるMC18前期モデル(’88年式)用もLABYRI®ラインナップに追加。その結果、想像以上に数多く注文を受けることになった。
これでMC16〜MC28までの全モデルでLABYRI® をラインナップ。Vガンマ用やTZR(3XV)用もすでに実績があるため、今後に期待できそうだ。柱付きICBM®=メッキシリンダーとLABYRI®の組み合わせは、2ストロークエンジンの救世主と言えそうだ。
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