EICMAでは数々のニューモデルだけでなく、パーツメーカーも新機種を投入する。メッツラーが発表したスポルテックM9 RR(SPORTEC M9 RR)は、マン島TTで得たノウハウを活用して開発された、さまざまなコンディションに対応できるスポーツタイヤだ。
日常での使用からマン島TTまで安心して楽しめる
公道向けスポーツタイヤとして幅広いレンジで楽しめるスポルテック(SPORTEC)シリーズの最新作が登場した。EICMA開催期間中に展示場近くの会場でメッツラーが発表したのは、様々なレースや公道での使用で評価の高かったスポルテックM7 RRの後継機種、スポルテックM9 RRだ。日常使用向けのスポーツタイヤ「スポルテックシリーズ」はM1から始まり、奇数の数字が付いてM3、M5と進化してきたが、M7登場時にRRが付くことになった。RRとはRoad Racingの略で、今年はメッツラータイヤを使用するディーン・ハリソン(Dean Harrison)選手がNinja ZX-10Rを走らせ、シニアクラスで優勝を遂げている。
公道を使用するロードレースでは、予測不可能な天気や路面状況が常にライダーを襲う。そんなロードレースにおける競争力と、日常使用における汎用性を兼ね備えるのがスポルテックM7 RRであり、最新後継機種のスポルテックM9 RRというわけだ。M7 RRの時点でもバイクの最新電子制御に合わせて開発されていたが、M9 RRではさらにそれを推進し、さまざまなバイクで電子制御のライダー支援システムを適切に機能させるという。
スポーツタイヤとして初めて、全てのサイズラインナップにおいて100%シリカのコンパウンドを採用したことにより、ウエットや低温時におけるグリップを向上しただけでなく、前後ともに中央部分に摩耗に強いコンパウンドを配したデュアルコンパウンドとしたことで、タイヤ寿命はM7 RR比で10%延長されている。
スポルテックM9 RRは、スポーティなライディングを好み、毎日のシティロードからワインディング、週末のサーキット走行までのあらゆる条件において、正確で信頼性の高いフィードバックを提供する。スーパースポーツユーザーだけでなく、スポーツネイキッドなどにもジャストフィットするはずだ。
SIZE[METZELER SPORTEC M9 RR]
Front
110/70ZR17
120/70ZR17
Rear
150/60ZR17
160/60ZR17
180/55ZR17
180/60ZR17
190/50ZR17
190/55ZR17
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