2019年10月4日にカワサキインドネシアが公開したティーザー動画は、瞬く間に拡散し、「すわ、4気筒250ccの新型か!?」と世界中から熱い視線を浴びた……はずだったが、これは我々の盛大な早とちりと判明。どうやらこれはNinja 250SL KRT Editionの登場を予告するものだったようだ。
4気筒への期待が大きいからこそ
2019年10月4日に公開されたティーザー動画は、「NEW LOOKS OF OUR 250 CATEGORY」のキャッチコピーで期待をあおるものだった。我々を含めバイクファンはこれに即座に反応、これこそ4気筒250ccの新型なのか!? と色めき立った。ただし、これは明確に4気筒を意味していたわけではなく、正体不明ながら4気筒の可能性がある、と受け取れるものだったにすぎない。
しかし、これだけ新型250ccの噂が充満しているなかに投下されたティーザー動画だっただけに、4気筒と受け取るのが自然だという考え方が大勢を占めたのも理解できるし、我々もその可能性が高いと思っていた。しかし、記事公開直後にインドネシア現地関係者と連絡を取ったところ、これはインドネシア仕様のニンジャ250SLである、との情報。改めて記事を読み直したところティーザー動画へのリンクも切れており、「この動画はユーザーにより削除されました」の文字が踊る。
もしかしてカン違いだったか? というイヤな予感はあった。編集部スクープ班のアンテナに引っ掛からないままティーザー動画が突如公開されたこと、そして編集部CG班の検証によれば、動画で見えるディテールはインドネシアで販売されているニンジャ125SLにかなり似ているように見える、との証言もあったからだ。
勝手な推測ではあるが、これだけ新型250ccの情報に飢えているファンの気配を察知したことから、あえてボカしたタイトルで動画をアップしたところ、想定以上に騒ぎが大きくなりそうだったことによりカワサキインドネシア側で削除した可能性もある? もしくはそれほどの意図はなかったが騒ぎが大きくなって……ということなのか。いずれにしても、ティーザーの名の通り(Tease=からかう、焦らす)の役割を果たした動画により、一瞬とはいえ掌の上で踊ってしまったことに違いはない。
4気筒は、やはり東京モーターショーでの発表が濃厚
以上のような経緯だったわけだが、4気筒の行方もわからないままに「違いました」と続報を打つだけでは、あまりにも芸がない。そこでさらに調査を進めたところ、やはり本誌で報じていたとおり東京モーターショーでの発表が濃厚と判明した。ただし、10月10日にインドネシアでニンジャ250SLと同時に4気筒も発表という可能性もゼロではないという。その可能性は限りなく低いが、一応アタマの隅にとどめておくとしよう。
東京モーターショーでスーパーチャージャー搭載の新型Zと合わせて発表となれば、かなりのインパクトになるに違いない。スーパーチャージドZのティーザー動画はあと1回残されているとの情報もあるので、引き続き期待に胸を膨らませておきたい。
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