トライアンフモーターサイクルズジャパンは、同社にとって待望のスーパースポーツ・デイトナを復活させる。Moto2におけるエンジンサプライヤーとして1年目となるトライアンフは、Moto2に供給する765ccエンジンから派生したパワーユニットを搭載した『デイトナ Moto2™ 765 リミテッドエディション』を2020年2月に235万円(10%税込)で発売するという。
【映像でチェック】新型DAYTONA Moto2™ 765 Limited Edition
本物のMoto2ファクトリーマシンの走り
数々のスーパースポーツ選手権で勝利を収め、マン島TTなどでも勝利した、トライアンフの誇るスーパースポーツモデルがデイトナだ。新生トライアンフとしてはデイトナ595、デイトナ955i、そして近年ではデイトナ675シリーズにより3気筒スーパースポーツとしての独自の世界観を切り拓いてきた。しかし、2016年を最後にデイトナ675/Rはトライアンフのラインナップから外れてしまっていた……。
端正なデザインや太いトルクを生かしての軽快な走りにはファンも多く、復活、バージョンアップを望む声も小さくはなかったはずだ。
トライアンフは2019年からMoto2選手権のワンメイクエンジンを供給するメーカーとなったことから、デイトナ復活近し! の機運は誰もが感じていた。実際、Moto2マシンのプロトタイプとしてトライアンフが発表したマシンは、保安部品を取り付ければデイトナそのものだろうと思えた。2019年春のモーターサイクルショーで実車を見て、そう確信したファンも多かったのではないだろうか。
“究極”を求めた新型DAYTONA Moto2™ 765 リミテッドエディション
新型DAYTONA Moto2™ 765 リミテッドエディションは、本物のMoto2ファクトリーマシンの走りに最も近い、公道で走行可能なモーターサイクルとなる。個別のシリアルナンバーなどにより希少価値を高め、130psの最高出力を誇る、新しい765ccデイトナトリプルエンジン(Moto2派生のアップデート版)を搭載。初の公式Moto2™ Dorna Sports.SLライセンス取得済みバイクでもある。
車体まわりも充実している。前世代のデイトナよりも軽量化しているのはもちろん、ブレンボ製Stylemaキャリパーを採用し、タイヤはピレリ製ディアブロスーパーコルサSP、サスペンションは前後オーリンズ製だ。走りにフォーカスしているため、1人乗りのシングルシートセットアップとし、ボディワークは軽量フルカーボン。電子制御にはトラックモードを含む5つのライディングモード(レイン、ロード、スポーツ、トラック、ライダー設定)を実装する。トライアンフ・シフトアシストは、アップ/ダウン対応のクイックシフターだ。
DAYTONA Moto2™ 765 リミテッドエディション
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