中綿入りの脱着式防寒インナーを有するスピーディのジャケットをテスト。撥水加工されたアウターは肩にエアインテークを備えるなど、幅広い季節で大活躍! 肩とヒジにはEUレベル1のプロテクターが装備されているが、これによる異物感は極小だった。
インナーの防寒性良好。エアインテーク効果大
ハイスピードでのライディングを想定した”パフォーマンス”シリーズに属する、スピーディの新作テキスタイルジャケットがソーラーテックス。中綿入りの防寒インナーを標準装備しており、アウターの肩にはエアインテークを備えるなど、真夏以外に対応した1着だ。
シングルライダース的なデザインだが、全体の作りはゆったりめ。インナーが付いた状態でも窮屈感はない。肩とヒジにはEUレベル1のプロテクターが装備されており、これによる異物感は極小だ。後ろ身頃の裾は長めに設計されており、サイドのベルクロアジャスターとベルトループの合わせ技により、深い前傾姿勢でも腰が露出することはない。
中綿入りインナーの防寒性は、薄手の割りには高いと感じた。これなら高機能アンダーその他をうまく組み合わせることで、かなり寒い季節にも対応できるだろう。一方、このインナーを外してアウターのエアインテークを開けてみると、肩から走行風が入ってくるのが分かる。フルメッシュほど涼しくはないが、それでも猛暑日ほど気温が上がらなければ十分に対応できそう。見た目が大げさでないのも個人的に好みだ。
(△)サイズは大きめ。胸囲で判断したい
スピーディのサイズ表、身長だけ見るとオーバーラップしている部分が多いので、胸囲で判断するとジャストサイズが選べるはずだ。
(結論)こんな人におすすめ:国内ブランドとひと味異なる良質なデザイン
欧州では2020年からジャケットやパンツ本体にもEU規格が適用されるのだが、この製品はすでにそれを先取りするなど、スピーディの安全性に対する意識の高さが伺える。テストで使ったイエローフルオは写真で見る以上に被視認性が高い。
【保護性能と操作性を高い次元で両立】
2輪用グローブメーカーとして創業し、カーボンナックルガードを最初に採用したスピーディの最新モデル。4種類の異なる素材を組み合わせ、優れた操作性を実現している。【G-CARBON[SPIDI] ●価格:1万2744円】
●写真:山内潤也
※取材協力:ウェビック
※ヤングマシン2019年7月号掲載記事をベースに再構成
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