ヤングマシン読者が愛したバイクたち

マシン・オブ・ザ・イヤー46年の軌跡【歴代No.1を振り返る】

マシン・オブ・ザ・イヤーの軌跡

『ヤングマシン』本誌主催、その年に販売されたバイクから人気ナンバーワンを決める読者投票企画「マシン・オブ・ザ・イヤー(MOTY)」は、回を重ねること46年。長い歴史を有するMOTYの歴代王者について、年代ごとに振り返ってみる。そこには時代を飾った華々しい名車たちが並んでいた。

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’70s:カワサキ黄金時代 〜6年にわたりZ2が頂点〜

第1回MOTYから6年もの長きに渡って王座に君臨したのは、カワサキのZ2こと750RSとその車名を変えたZ750FOUR。なんといっても国内仕様としては最強のDOHC直4エンジンを誇っていたのがその理由だろう。その後王座は、やはり待望のDOHCと当時としては新しいヨーロピアンスタイルを手にした、国内最強最速マシン・ホンダCB750Fに代わっていった。

KAWASAKI Z750RS
KAWASAKI Z750RS[’73〜’78]
KAWASAKI Z750RS
HONDA CB750F[’79〜’81]

’70年代の歴代No.1

[1973]カワサキ 750RS
[1974]カワサキ 750RS
[1975]カワサキ 750RS
[1976]カワサキ Z750FOUR
[1977]カワサキ Z750FOUR
[1978]カワサキ Z750FOUR
[1979]ホンダ CB750F

【黎明期のMOTYは4部門でスタート】本誌創刊は’73年。MOTYはこのときから始まった。当時は読者投票により「最優秀車」「ロードスポーツ」「オフロードスポーツ」「ミニ&レジャー」の4部門から選ばれていた。輸出車は対象ではなく国内仕様のみのノミネートだったのだ。

ヤングマシン 第1回マシン・オブ・ザ・イヤー
第1回の結果発表記事。読者投票の景品はホームステレオ(しかも8トラ!)と実に昭和だった。

’80s:バイクブームで群雄割拠へ 〜次々と現れる新型に目まぐるしく人気変動〜

Z2から王座を奪ったCB750Fの天下は3年間続いたが、やがて’80年代にはバイクブームが到来。カタナ、ニンジャ、GSX-R、そしてRC30など次々と現れる当時の国内最強マシンたちによって争われる群雄割拠の時代となっていった。そして、中免の峠小僧が溢れかえる’80年代末期には”自分たちが乗れる”最強マシンが選ばれるように。ここでも毎年のようにモデルチェンジする中型レプリカたちによって激しい人気争いが展開された。

SUZUKI GSX750S
SUZUKI GSX750S[’82]そのデザインで世界を驚嘆させたカタナ。国内750では当時の規制でアップハン&スクリーンレスだったがそれでも人気に。
SUZUKI GSX-R750
SUZUKI GSX-R750[’85〜’86]レプリカブームの訪れとともにMOTYを極めたGSX-Rは、まんまレーサーの姿に読者が酔いしびれた。
HONDA VFR750R(RC30)
HONDA VFR750R(RC30)[’87]鈴鹿8耐人気を背景に本気のレーシング装備で登場したRC30は、148万円という当時破格のプライスも含めて、皆の憧れの的となった。
HONDA CBR400R
HONDA CBR400R[’88]やがて人気は実際に自分たちが乗って速く走れるかが重視される時代に。中型車が初の王座を獲得。
KAWASAKI GPz750R
KAWASAKI GPz750R[’89]初代ニンジャのGPz900Rも当時世界最速で話題に。国内では750版が発売されて、こちらがMOTYを極めることとなった。

’80年代の歴代No.1

[1980]ホンダ CB750F
[1981]ホンダ CB750F
[1982]スズキ GSX750S
[1983]ホンダ VF750F
[1984]カワサキGPz750R
[1985]スズキ GSX-R750
[1986]スズキ GSX-R750
[1987]ホンダ VFR750RRC30
[1988]ホンダ CBR400RR
[1989]ホンダ NSR250R